キヤノンのAPS-Cサイズのデジタル一眼レフのレンズ選びでネックになるのは「良さげな高倍率(標準)ズームが見当たらない」ということ。レンズ1本で済ませたいけど、18-55ミリや17-85ミリじゃ望遠側がちょっと不満…と思っちゃうからね。そうなると、レンズメーカー製品も視野に入れる必要があるナ。あ、シグマの「18-200ミリF3.5-6.3 DC OS/HSM」がありますナ。でも、このレンズは手ブレ補正機構を搭載した高倍率ズームなので、けっこう大柄で重くなる。う~ん、EOS KissのX系やFだとバランスが悪いかもねぇ~。
はいっ、そこでオススメなのが『シグマ18-125ミリF3.8-5.6 DC OS HSM』。以前に発売されていたズームレンジの製品が、手ブレ補正機構や超音波駆動モーターなど、先進的な技術を搭載して再お目見え!! 18-200ミリのOSと比べると、全長は11.5㍉短い88.5㍉で、重さは120㌘軽い490㌘(重さはシグマ用の数値)なんデース!
今回、小型軽量のEOS KissデジタルXに装着して使ってみたけど、予想どおりイイ感じだった。視覚的なバランスも無視できないけど、重量バランスが良好なのが大きな魅力。特に、EOS KissデジタルXはグリップ部が小さくてホールド性がイマイチだから、重いレンズを装着すると前方にウエイトがかかって、さらにホールド感が悪くなるからねぇ。そんでもって、35ミリ判換算で28.8-200ミリ相当の画角がカバーできるから、日常的なスナップや“旅用の1本”にも最適。もちろん、約4段分という強力な手ブレ補正機構は心強いし、高速で静粛なAFが可能になる超音波駆動モーター「OS」の魅力も大きいよネ。
原爆ドームの近くを走る、広島の市電を狙った。やっぱ、新しい車両よりも、こういった古いタイプの車両の方が絵になるよね~。200ミリ相当の画角なら、望遠らしい描写(圧縮効果)も期待できる。 ◆キヤノンEOS KissデジタルX シグマ18-125ミリF3.8-5.6 DC OS HSM(125ミリで撮影) Pモード f8.0 1/250秒 ISO100 RAW現像(RAW+Lで撮影)
こういった花の接写では、実は手ブレよりも被写体ブレの方が気になることが多い。それでも、手ブレ補正機構によって画面が安定すれば、より快適かつ確実に撮影できるけどね。 ◆キヤノンEOS KissデジタルX シグマ18-125ミリF3.8-5.6 DC OS HSM(125ミリで撮影) Aモード f5.6 1/125秒 ISO200 RAW現像(RAW+Lで撮影)