機材レポート

好みの設定が呼び出せる「マイセッティング」を活用『リコー キャプリオGX100』

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GX100の大きな特長である“着脱式ビューファインダー”は、携帯性(主に収納時)を重視して、ほとんど装着しないで使う。最初はその姿に違和感を覚えたが、すぐに慣れてしまった。

 4月に購入してから、ブツ撮り(製品撮影のこと。主にカメラやレンズを指す)での部分アップや、周囲を広く写し込む状況撮影などで、か~なり大活躍中の『リコー キャプリオGX100』。そう、かなりの頻度で“一眼レフがメインの撮影”にも同行(?)させているのだ。また、コンパクト機としてはトップクラスの高画質ぶりにも満足!

 そんな“業務機としての資質”を高く評価する一方、一眼レフとは違う軽快さを生かして、さりげないスナップも楽しんじゃったりして~。 でも、ブツ撮りとスナップとでは、自ずとカメラの設定が変わってくる。撮影モード、画質・サイズ、フォーカス、測光方式、ISO感度、フラッシュモード…などなど。

 そこで活躍するのが、好みの設定に瞬時に切り換えられる「マイセッティング」機能。前述の項目のほか、MF時のフォーカス位置、連写、露出補正、音声付撮影、日付入れ撮影、手ブレ補正、ズーム位置、マクロ、セルフタイマー、DISPモード、ステップズーム、デジタルズーム切替、撮影アイコン拡大…の項目が登録できる。そして、モードダイヤルを「MY1」か「MY2」に合わせて、好みの設定を呼び出すのだ。

 ボクの場合、「MY1」はブツ撮りを意識した設定にして、「MY2」はスナップを意識した設定にしている。もちろん、すべての項目を変えているワケじゃない。撮影モード、フォーカス、露出補正、ISO感度、ズーム位置、を変えている。ブツ撮り用「MY1」の設定は、Aモード、スポットAF、-0.3補正、ISO80、24ミリ。スナップ用「MY2」の設定は、Pモード、マルチAF、-0.3補正、ISOオート、28ミリ(※セットアップメニューで「ステップズーム」をONにして28ミリにする。そして、ステップズームそのものはOFFにする)。…である。ちなみに、RAW+FINE、マルチ測光、AWB、手ブレ補正ON、といった点は共通。露出補正も両方「-0.3」だが、これは本機を含めたリコー機の多くが“露出レベルが少しオーバー”傾向なので(ボク個人の印象だけど)、その対策である。

 実際の撮影では、さらに設定を変えて撮ることが多いけど、大まかな設定ができていれば、ずいぶん楽だからね~。それに、大きな失敗もないだろうし。…ということで、ボクはこのカメラを、ほとんど「MY1」か「MY2」で使ってるヨ。

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バスに乗って、行きつけの神代植物公園に向かう途中の車窓風景。スナップ用に設定した「MY2」で撮影。 ◆リコー キャプリオGX100 28ミリ相当で撮影 Pモード f2.7 1/80秒 -0.3補正 AWB ISO100 JPEG(RAW+FINEで撮影)

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ピンク色の花の「おにぎり」のようなシベが印象的。ブツ撮り用に設定した「MY1」を選択する。さらに、マクロモードに切り換える。「MY1」はブツ撮りを意識した設定だが、風景撮影にも応用するので、マクロはOFFにして登録しているのだ。 ◆リコー キャプリオGX100 72ミリ相当で撮影 Aモード f4.4 1/125秒 -0.3補正 WB:屋外 ISO100 JPEG(RAW+FINEで撮影)