機材レポート

バランスの良いLタイプ広角ズームで“夏の光景”を…『キヤノンEF17-40ミリF4L USM』

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このレンズの専用フードは、微妙に横長の楕円形で、やたらと径が大きくてかさ張る。だから、ボクはほとんど持参しないけどね。

 以前に…そう、まだフィルム一眼レフが全盛の頃、ボクはキヤノンEOS用の広角レンズとして、大口径ズーム「EF16-35ミリF2.8L USM」を使っていた。でもなあ、そのレンズをデジタル一眼レフで使用すると、どーも画質が芳しくないのよ。F8くらいまで絞り込んでも、画面の中央から外れた部分の描写が、どー見てもアマいのよ。35ミリ判フルサイズじゃないEOS-1D MarkⅡで使ってだよっ! でも、メーカーのサービスに持ち込んでチェックしても「このレンズの基準はクリアしているので問題はない」って言われちゃって…。

 そんな不満があったので、16-35ミリF2.8から『EF17-40ミリF4L USM』に買い替えた。開放F値は1段暗くなるけど、ズーム全域でF4がキープできるなら、まあヨシとしよう。そして、後発の「Lレンズ」だけあって、デジタル一眼レフとの相性も悪くない。描写の線(モノの輪郭部の描写など)がわずかに太いかな、と感じる事もあるが、画面全体がシャープに描写されるのは気持ちがイイ。…って、ごく当たり前のことなんだけどサ(苦笑)。

 その後、16-35ミリF2.8も「Ⅱ型」に進化して、デジタルとの相性も問題なくなったんだろうけど、フィルター径はワンステップ上の82㍉径になった。う~ん、77㍉なら許すけど、82㍉はイヤだなぁ~個人的には。価格も高いしサ。その点、17-40ミリF4のフィルター径は77㍉だし、全長もあまり長くない(100㍉以下)。そんでもって、重さも475㌘とLレンズとしては軽量。…とまあ、あまり気負わずに使えて、しかも高画質をキープしてくれる。そう、けっこうバランスのとれた広角ズームなんですわ、この「EF17-40ミリF4L USM」は!

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20ミリ以下の広い画角や強いパースが好き。そう、構図が多少アマくなっても(笑)。 ◆キヤノンEOS5 EF17-40ミリF4L(19ミリで撮影) Aモード f11 1/100秒 ISO100 RAW現像

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望遠端が35ミリじゃなくて40ミリ。わずかな違いだけど、心理的にはやっぱり少し余裕を感じるネ。 ◆キヤノンEOS5 EF17-40ミリF4L(40ミリで撮影) Aモード f5.6 1/400秒 ISO200 RAW現像

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実家の庭からの眺め。ボクにとっての“写真の原点”のような風景。上空の雲の表情や、変化に富んだ影がイイ感じ…。 ◆キヤノンEOS5 EF17-40ミリF4L(36ミリで撮影) Aモード f11 1/400秒 ISO200 RAW現像

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親戚(母方の実家)の仏壇前の提灯。これもボクの“写真の原点”のような…というか“夏の記憶”のような光景だ。 ◆キヤノンEOS5 EF17-40ミリF4L(17ミリで撮影) Aモード f5.0 1/30秒 ISO800 RAW現像