本体の長さにくらべると、付属のフードはけっこう深め。だから、そのフードを取り外すと、かなりコンパクトで軽快なレンズに見える。…まあ、このレンズの前玉は前枠の近くまで迫ってるので、実際にはフード装着しないと心配だけどね。
ふぅ〜っ…、今回の怒涛の仕事漬け期間(毎月25日過ぎから翌月10日前くらいまで)も何とか乗り切ったぁ〜。これでしばらくは”睡眠時間3時間以下の日々”から解放されるヨ…。こんな生活、40代半ば過ぎの身にはツライですナァ〜(苦笑)。さて、その仕事漬け期間の前半におこなった”お台場ロケ”の合間に、先日入手した『タムロンSP AF60ミリF2 Di II LDマクロ1:1』の実写をコソ〜ッと敢行! デジタル専用としては初となる「F2」という抜群の明るさを誇るこのレンズ、果たしてどんなパフォーマンスや写りが得られるのだろうか?
「開放F2のマクロレンズ」という言葉の響きは、けっこう大きくて重いレンズをイメージしがちである。だが、この60ミリはかなりコンパクトで軽量なレンズになっている。同社の”伝説のマクロレンズ”の現行モデル「SP AF90ミリF2.8 Di マクロ1:1」と比べると、全長は17mm短い80mmで、重さは10g軽い390gである(ま、ニコン用の数値だけどね)。90ミリもコンパクトで軽量なマクロレンズだが、焦点距離の関係もあって「全長は少し長いかナ」という印象を受ける(このレンズも持ってるけどね)。その90ミリより17mmも短いワケだから、そりゃあコンパクトに感じるわな。
…で、その操作フィーリングや使用ボディとのマッチングなどは次回以降のレポートで触れるとして、今回は多くの人が感心を持っている”F2開放とその付近の描写”を、実写画像ちょっとだけ紹介しましょー。ちなみに、今回から実写作例を「オリジナルデータ」でもご覧頂けるようにしました。わーっ、パチパチパチっ!
開放付近の画質をチェックするためとはいえ、大口径レンズを開放付近で撮る必然性のない場面で、ムリヤリ絞りを開け気味に撮影。シャッター速度「1/4000秒」って何だヨ(苦笑)。開放からわずか1段絞った値なので、まだまだベストな(最もシャープな)絞りではないだろう。だが、開放との差は意外と大きく、像のキレも周辺光量もかなりイイ感じになっている。
◆キヤノンEOS40D タムロンSP AF60ミリF2 Di II LDマクロ1:1 Aモード f2.8 1/4000秒 WB太陽光 ISO200 2592×3888ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
茜色に染まる夕暮れ時の海岸風景。砂浜にあったピンク色の杭が、その”茜色の夕景”の中に溶け込んで見えた。当然、ここでの絞り値は「F2開放」。特別”キレ”を感じる描写ではないが、大口径F2マクロレンズの開放の描写としては、十分「合格点」と言えるだろう。フラットな絵柄だと少し”周辺光量落ち”が見られるが、こういったシチュエーションではあまり気にならない。また、この写真で見る限り”背景ボケ”も素直だ。
◆キヤノンEOS40D タムロンSP AF60ミリF2 Di II LDマクロ1:1 Aモード f2 1/125秒 -0.3補正 WB太陽光 ISO200 3888×2592ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)