機材レポート

今春の新製品で気になるコンデジは…?

 毎度(毎年)の事ではあるが、この春も各社から、いろんな新製品が発表&発売されてますナ。その中で、いちばん注目度が高いのは、やっぱデジタル一眼レフ(&デジタル一眼)だろうけど、ボクとしてはコンデジに熱視線!! だって、見て触って「これイイ!」と感じたら、迷わず買える値段なんだもん(笑)。

 …でもなぁ、いったいどこまで進むんだろう、小サイズ撮像素子の高画素化。「1/2.3型で1410万画素」だって? 頼む、誰か止めてちょーだい(苦笑)。

 そんな“過剰な高画素化モデル”が大勢を占めつつあるが、その一方で、画素数は約1000万画素に抑えて、高感度特性を主とした高画質を目指したモデルも増えている。うんうん、そうでなくちゃオモシロくないよね!

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『ソニー サイバーショットDSC-TX5』

 昨年、受光感度が大幅にアップできる裏面照射型のCMOSセンサー「Exmore R」を搭載して話題を集めた、ソニー サイバーショットのDSC-WX1と同TX1。そのCMOSセンサーを搭載する2モデルが「2010年春モデル」として登場。AVCHDフルハイビジョンビデオ撮影機能を搭載した、スタイリッシュな「DSC-TX7」。そして、同じくAVCHDフルハイビジョンビデオ撮影対応で、光学10倍ズームやGPS&コンパス機能も搭載した「DSC-HX5V」。う~ん、TX7の3.5型ワイド液晶の表示クォリティは魅力的だけど、HX5Vの光学10倍ズームやアクティブモード(ビデオ撮影時の手ブレを抑えてくれる)の魅力も捨てがたいしなぁ~。

 …とか言っていたら、少し遅れてもうひとつの「Exmore R」搭載機も登場した。TX7と同じくらい薄型でスタイリッシュなボディなのに、タフネス仕様になった『DSC-TX5』である。耐衝撃性能は高さ1.5㍍落下衝撃試験をクリア、防水性能は水深3㍍で連続使用60分。もちろん、防塵性能も高いし、マイナス10℃までの耐低温設計にもなっている。まあ、ビデオ規格や液晶モニターの表示品質などはTX7に敵わないけど、従来のサイバーショットにはなかった“ラフに使えるスリム&スタイリッシュモデル”は、かなり魅力的な存在なのだなー。また、25~100ミリ相当の光学4倍ズームや、進化したスイングパノラマ、最大画素数(10M)での「10枚/秒」の高速連写機能や、手持ち夜景モードなども魅力的だよね(あきさんのコメントどおりです)。

 …しかしなぁ、光学10倍ズームのHX5Vなら、いま使ってるWX1のバッテリーが共用できるんだけどね。あ、セコいですか?(笑)

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『リコー CX3』

 今年に入ってからは、ソニーのサイバーショットだけでなく、他社からも裏面照射型CMOSセンサーを搭載したモデルが登場している。その中で、ボクが「これはイイかも」と思ったのが『リコーCX3』。28~300ミリ相当の光学10.7倍ズームを搭載するため、TX7やTX5のようなスリムなモデルじゃない。
でも、広角から本格望遠までの広い画角をカバーできるし、裏面照射型CMOSセンサーとGRデジタルⅢに搭載されたノイズリダクションの技術を採用することで、かなりハイクォリティな画質が期待できそう。

 もちろん、ズーム全域で寄れるマクロモードは“リコーならでは”の大きな特長。また、各種の機能や仕様も“痒いところに手が届く”って感じでウレシイ(電子水準器、多彩なブラケット機能、マイセッティングモード、などなど)。このあたりも、他社のコンデジとはひと味違う、魅力的なところなんだよねー。