機材レポート

ウリの新機能…ではなく、動画の地味(?)な機能で購入決意!!『パナソニック LUMIX DMC-TZ10』

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広島カープのファンということで、前モデルDMC-TZ7(後ろ側)と同様、「レッド」のカラーリングを選択しましたヨ。

 一昨日、写真専門学校の講義(一昨年から講師をやっている)の帰りに、新宿のカメラ量販店に立ち寄って『パナソニック LUMIX DMC-TZ10』を購入した。このモデルは、いわゆる“スリム系・高倍率ズーム機”で、25~300ミリ相当の光学12倍ズームを搭載し、AVCHD Lite対応のハイビジョン動画機能も搭載する。これらの特長は、前モデルの「DMC-TZ7」から受け継いだモノで、そのスタイルや雰囲気も踏襲している。…で、変わった点といえば、撮像素子の有効画素数が1010万画素から1210万画素に増えた点とか、地名を記録・表示できるGPS機能の搭載とか、プログラムオート以外にも各露出モード(A、S、M)があるとか、「超解像技術」「新・手ブレ補正」などの最新機能の搭載…などなど。

 ボク個人としては、昨年夏前に購入したDMC-TZ7がけっこう気に入っていて、数多く所有するコンパクトデジカメの中でも、特に使用頻度が高かった(以前にレポートしたよね)。だから、少し前まではDMC-TZ10に買い替えるつもりはなかった。GPS機能にはさほど関心はなかったし、各露出モード(A、S、M)の搭載も用途を考えると決定打(買い替えの)にはならない。有効画素数アップに関しては、むしろ画質劣化の要因にならないかと危惧してしまう…。

 それでもDMC-TZ10を購入したのは、従来モデルにはなかった“動画の機能”が搭載されたから。それは、撮影機能ではなく編集機能の「動画分割」。この機能によって、不要な部分や撮影に失敗しても、カメラ本体で分割して削除できるのだなー。これは必須機能でしょ、動画撮影を重視する人なら。まあ、HDD/BDレコーダーに取り込めば編集できるけど、レコーダーで焼いてBD(Blu-rayディスク)として保存するだけでなく、パソコンでHDDにデータとして保存する関係上、簡単でいいから「編集はカメラ側で済ませたい!!」と思っていたからね。ちなみに、この種の編集機能は、DMC-TZ10と同時期に発売された、AVCHD対応のフルハイビジョン動画機能を搭載する「ソニー サイバーショットDSC-HX5V」などには搭載されていないものだ。

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スタート時に大きく手ブレしたり、止め(フィックス)の画像がダラダラと長くなったり…と、動画撮影では、どうしても「不要だなぁ」と感じる部分が出てきてしまう。そんな部分が簡単に削除できる「動画分割」機能は、地味ながらとても重要な機能だと思う。