CP+が終わると、アジア各地でカメラショー、撮影機材ショーが開催されるようになる。2018年は、4月19日からソウルで「Seoul International Photo & Imaging Show(P&I)」が、5月3日からは北京で「中国国际照相机械影像器材与技术博覧会(CHINA P&E)」と大きなカメラショーが続いて開催されるが、それに先がけてベトナムで「Vietnam Int’l Broadcast & AV Show 2018(VIBA SHOW 2018)」がホーチミンとハノイで開催された。ホーチミンの会場の様子を写真で紹介しよう。
ホーチミンでは3月31日(土)〜4月1日(日)の2日間、ハノイでは4月5日(木)〜7日(土)の3日間の会期でそれぞれ開催された。ホーチミンは3区にあるサイゴン大学近くのイベントホールが会場だ。
見慣れたメーカーのロゴが並んでいるが、出展はメーカーごとではなく販売店によるものだ。オーガナイザーは韓国系の企業で、2年前まで開催されていたVietnam Int’l Photo & Imaging よりもずっと規模は縮小されている。
入場は無料で、受付で簡単な登録を済ませて入場パスを受け取る。女性の来場者が比較的多かった印象だが、男性も含めてカメラを持って来ている人は少なかった。
会場の入り口には入場パスをチェックするお姉さんが立っているだけで、特に警備員がいるわけではない。
会場全景。ブースという作りではなく、単なる区分けされている中に商品が展示されている感じ。数年前に比べると、カメラアアクセサリーの数も種類も豊富になり、選択肢はかなり増えた。
キヤノンは一眼レフからミラーレスまでラインナップを紹介していた。ブース脇では販売も行われていた。
リコー、ケンコー・トキナー、ベルボンなどの製品を扱うTIXIAIブースでは、フィルターや交換レンンズ、アクセサリーなどを幅広く展示していた。
ホール内で唯一フォトブックを紹介していた123in。
ウェスタンデジタルは、HDDやSSDを紹介するブースとは別にサンディスクブランドだけのブースを設けてカメラユーザーに商品を紹介していた。
中古カメラを販売するIMI SHOPは人気のブース。フィルムカメラから最新のデジタルカメラ、レンズまで幅広い品揃えだったが、程度はそれほどいいとは言い難い。
湿度の高いホーチミンでは、防湿庫が欠かせない。FUJIE、NiKateiといった中国ブランドの防湿庫を扱う専門のブースもあった。
狭いスペースいっぱいに商品を展示していたPHU QUANG KTSのブース。ハッセルブラッドやキヤノン、タムロン製品を扱う代理店だが、ブースの目玉は富士フイルムのXシリーズとロープロのカメラバッグ。
会場中央でブースを展開していたシュリロ。カールツァイス、シグマ、マンフロット製品などを展示。
エントランスに設けられたワークショップスペースには、多くの来場者が最新機材の紹介やプロの撮影テクニックの話を聞きに訪れていた。写真熱の高さが伺える。
Broadcast & AV Show と謳ってはいるものの、ホーチミンではカメラ機材の展示と販売がメインで、映像機器はほとんど見られなかった。またインクジェットペーパーやプリンタの展示もなかったのが日本とは大きく違うところだ。来年の「Vietnam Int’l Broadcast & AV Show 2019」は、コンベンションセンターに会場を戻し、2019年5月2日(木)〜4日(土)にホーチミンで開催される。
〈写真・文〉柴田 誠