第65回ニッコールフォトコンテスト授賞式が2017年11月24日(金)、東京・恵比寿のウェスティンホテル東京で開催された。
ニッコールクラブは今年9月で創立65周年を迎えた。「このコンテストはメーカーの公募展の枠にとどまらず、世相や社会の移り変わりを映してきた」と、ニッコールクラブ会長で株式会社ニコンイメージングジャパン代表取締役社長の五代厚司さんは挨拶。
15年から65年までの永年勤続会員を表彰。この日は112名が出席。創立から会員となった65年継続会員は2名で、その一人、関山昭好さんが継続会員を代表して表彰台に上った。ニッコールクラブ主催の最初の撮影会は豊島園でのモデル撮影会だったそうで、外国人と日本人のモデルが10名参加した。「1人のモデルに100人ぐらいのカメラマンが集まっていた」と思い出を語った。
今回、より応募しやすく、時代のニーズに合わせて3つの変更を行なった。第4部をWeb応募、第5部を18歳以下のTopEye&Kidsとしたことと、第1部から4部の中で30歳以下の受賞者を対象にU-31賞(賞品は20万円相当のニコンダイレクト商品券)を新設した。この受賞者は長岡賞と同様、この日、会場で発表された。応募総数は5万4795点。5部門ではWeb応募が1万794点と最も多かった。
全5部門のニッコール大賞から選ばれた1点に贈られる長岡賞はネイチャーの部から「富士変幻」(東京・成瀬亮さん)に決まった。
成瀬さんは4年前に初めてデジタル一眼レフを購入し、天気の良い休日には、東京の自宅から富士山の麓に車を走らせ、車中泊をしながら撮影を行なう。ニッコールフォトコンへの応募は2回目で最高賞を得た。賞品は最新一眼レフ「D850」とレンズのセット。「D810を使っていて、賞金でD850を購入しようと思っていたので、二重の歓びです」と成瀬さん。
表彰式後の懇親会場には、全入賞作品を展示。カラー部門とWeb応募部門では「色使いが全く違う」と審査員のハナブサ・リュウさんは指摘。「写真はプリントが最終形。モニターだけで完結させず、プリントにして見てほしい」と総評で話していた。
第65回ニッコールフォトコンテスト入賞作品展は、ニコンプラザ新宿THE GALLERY 1+2で2017年12月19日(火)~29日(金)、ニコンプラザ大阪THE GALLERYでは第1部モノクローム・第3部ネイチャー・第5部TopEye&Kidsが2018年1月18日(木)~24日(水)、第2部カラー・第4部Web応募が1月25日(木)~31日(水)に開かれる。
第65回ニッコールフォトコンテスト入賞作品展
東京
会 期 2017年12月19日(火)〜29日(金)
会 場 ニコンプラザ新宿 THE GALLERY 1・2
住 所 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階
時 間 10:30〜18:30(最終日は15:00まで)
休館日 日曜
料 金 無料
TEL 03-3344-0565
大阪
会 期
第1部モノクローム・第3部ネイチャー・第5部TopEye&Kids:2018年1月18日(木)~24日(水)
第2部カラー・第4部Web応募:2018年1月25日(木)~31日(水)
会 場 ニコンプラザ大阪 THE GALLERY
住 所 大阪府大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
時 間 10:30〜18:30(最終日は15:00まで)
休館日 日曜
料 金 無料
TEL 06-6348-9698
〈写真・文〉市井康延