カメラ・レンズメーカーのショールームやサービスセンターでは、隠れた人気のサービスがあったりする。東京・新宿のリコーイメージングスクエア新宿では、お気に入りの写真で作るオリジナルトートバッグのプリントサービスを2018年4月から行っている。
プリントできるのは、薄手のトートバッグ(税込 1,000円)と厚手のトートバッグ(税込 1,500円)の2種類。プリントサイズはA4まで。薄手のほうが織りの目が細かいので、細部のディテールまで描写できる。
プリントしたい画像データは、USBメモリーなどのメディアに入れて持ち込む。10MB未満のJPEG画像があればいい。必要に応じてリサイズにも応じてくれる。
今回プリントする画像。コントラストが高めのメリハリのある画像がオススメとのこと。多少の調整はその場で対応してもらえるが、完成した画像を持っていくほうが時間を短縮できる。
使用するのは、リコーの業務用ガーメントプリンター「RICOH Ri 100」。専用のカセットにプリントしたい布地をはさみ、プリントしたい位置を決めてセットする。
ヒートプレス機「RICOH Rh 100」を使って30秒ほど約170℃で温め、布地のケバ立ちを抑え、シワをのばす。
プリンターにカセットを挿入したら、プリントするデータを送信する。
付属のソフトウェア「リコーデザインソフトウェア」で、印刷の向きやサイズを選ぶ。フレームをつけたり、イラストや文字を追加することもできる。
デザインが決まったらいよいよプリントスタート。複数の画像を組み合わせることはできないため、その場合は事前にA4サイズにレイアウトした1つのJPEG画像にしておく必要がある。
プリントにはCMYKの水性顔料インクを使用する。リコーイメージングスクエア新宿では、プリントクオリティを重視して「鮮やかモード」でプリントしている。このモードは同じ画像を2回プリントするため、約5分ほど時間がかかる。
プリントが完了。再度ヒートプレス機に2分程度入れて、熱を与えて画像を定着させる。
完成。思った以上に鮮やかな発色で、細部のディテールもキレイに再現されている。カセットから取り出すとまだ温かかった。
完成したトートバッグ。製作時間はデータを渡してから30分程度だ。
リコーイメージングスクエア新宿にはプリントサンプルも展示されている。画像は縦位置でも横位置でも構わない。また、追加料金500円で両面プリントにも対応してくれる。
ペンタックスの歴代カメラのロゴや製品画像なども用意されている。トートバッグの表面にお気に入りの写真、裏面にロゴを入れるという人も多いのだとか。当然だが、個人で楽しむものであっても、著作権や肖像権を侵害するおそれのある画像やロゴなどは許可なくプリントできないので注意しよう。
リコーイメージングスクエア新宿では、このほかにも最新のカメラやレンズを1日自由に使える有料トライアルを行っている。また、「フィルム デュプリケーター」をリコーイメージングスクエア新宿内で試用できる有料トライアルも6月からスタートした。いずれも事前申し込み制。気になったカメラやレンズがあるなら、リコーイメージングスクエア新宿をのぞいてみては?
リコーイメージングスクエア新宿
住所 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)
営業時間 10:30〜18:30
TEL 03-3348-2941
定休日 火曜、年末年始、ビルの施設点検日(2月および8月の第1日曜)
アクセス
JR・小田急線・京王線・新宿駅 西口から徒歩約8分
東京メトロ丸の内線・西新宿駅から徒歩約7分
都営地下鉄大江戸線・都庁前駅 A1出口から徒歩約5分
〈写真・文〉柴田 誠