ライカカメラは、自動車をデザインするイタリアの名門カロッツェリア、ザガート社とコラボレーションした特別限定モデル「ライカ M10 Edition Zagato」を世界250台限定で発売する。国内では2018年7月発売予定。価格は未定。
「ライカ M10 Edition Zagato」は、デジタルレンジファインダーカメラ「ライカ M10」をベースにした特別モデル。トップカバー、ベースプレート、ボディ外装とカメラ本体の操作系にはすべてアルミニウムが用いられており、通常モデルの「ライカ M10」よりも70g軽量化されている。
レザー外装はなく、アルミニウムのボディ表面に微細な溝が刻印され、特徴的な赤いシャッターレリーズボタンとともに、独自の趣きを感じさせる仕様。ハンドグリップは、通常モデルの見た目とは一線を画し、デザインだけでなくホールド感と操作性がいっそう向上したものとなっている。
「ライカ M10 Edition Zagato」と「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.」を組み合わせたこのセットは、ザガート社の総責任者で、カーデザインのスペシャリストでもあるアンドレア・ザガート氏自らのデザインによるもの。
「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.」は通常モデルとは異なり、レンズ一体型のレンズフードを装備する。レンズのフォーカシングレバーには、ザガート社が手がける自動車デザインのシンボルとなっている「ダブルバブルルーフ」がモチーフとして採用されており、レンズリングにも「Zagato」のロゴが配されている。
同梱の赤い本革キャリングストラップは、エンボス加工を施したザガートのロゴ入りで、キャリングストラップ取り付け部には角型のデザインを採用する。
「ライカ M10 Edition Zagato」には、ベースプレートを開いた時にのみ確認できる限定モデル独自のシリアルナンバーを刻印したアルミニウムプレートが付いている。カメラ本体とレンズの基本的な仕様は、従来モデルと同様。
■セット内容
ライカ M10 Edition Zagato
ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.
キャリングストラップ
「ライカ M10 Edition Zagato」の発売に合わせ、記念写真集3部作の2作目となる「Leica and Zagato – Europe Collectibles」が発売される。欧州の叙情的な景色をバックに、ブランドの歴史を彩った33台のザガート・マシンを紹介する内容となっている。
〈文〉柴田 誠