2018年6月27日(水)、都内で「フォトキナ2018」に関しての記者会見が行なわれた。「フォトキナ」は、ドイツ・ケルン市にある見本市会場で2年に1回開催されてきた世界最大級の写真・映像用品展示会だが、2018年以降は毎年開催されることが以前から発表されていた。今回の会見では具体的な出展者数などは明らかにされなかったものの、新たな “方向性” が伝えられた。
出席者はドイツ写真工業会専務理事のクリスチャン・ミュラー=リーカーさん、ケルンメッセCOOのカタリーナ・クリスティーネ・ハマさん、同じくケルンメッセ シニアバイスプレジデントのクリストフ・ヴェルナーさん(写真左より)。
まずはデジタルリアリティのBtoBイベントとして「DIGILITY(デジリティ)」を併催。AI、AR、VRなど動画を含めて、デジタル技術のより広い可能性を取り上げていくとのこと。さらに現在急成長を遂げているスマートフォンメーカー HUAWEI(ファーウェイ)ドイツ支社である「Honor」が正式に出展を表明していることを発表。今後、フォトキナではスマートフォンのようなモバイル端末との親和性も強調していくようだ。
ちなみに隔年開催から毎年開催になった理由として説明されたのが、イノベーションサイクルが速くなったという点。デジタル製品の進歩が高速化していく中で、それにあわせてフォトキナの「見本市ブランド」として強化が必要であったという。
2019年以降は毎年5月開催になるため、時期的には日本で行なわれている「CP+(シーピープラス)」の後追いイベントという見方が強くなってしまうのも事実。それゆえ、最後の隔年9月開催となる「フォトキナ2018」では、日本のカメラメーカーから “大物” が出るのではないかと期待もされている。2018年の開催期間は9月26日(木)から29日(土)まで。
2016年9月に開催されたフォトキナ2016では、数多くの新製品が発表された。今年も期待が高まる。
■フォトキナ2018 開催概要
会期 2018年9月26日(水)~29日(土)
会場 ドイツ連邦共和国 ケルン見本市会場(ケルンメッセ)
時間 連日10:00~18:00
主催 ケルン見本市会社、ドイツ写真工業会