2018年7月10日に海外で発表され、125倍の超高倍率ズームレンズを搭載して話題を集めている「ニコン COOLPIX P1000」が、上海で開催中のカメラショー「第20回 上海国際撮影機材&デジタル映像展覧会(P&I SHANGHAI 2018)」のニコンブースで早くも展示されていた。
「P&I SHANGHAI 2018」は、2018年7月11日(水)〜14日(土)の会期で、上海の国家会展中心(National Exhibition and Convention Center)にて開催されている撮影機材ショー。併催されている「中国・上海国際婚紗撮影器材展覧会(China Wedding Expo)」がブライダルをメインとしているイベントだけに、出展メーカーや展示器材もブライダルやスタジオ関連のものが多い。
ショーケースの中に、新製品を示す “新品上市” のパネルとともに展示されていた「COOLPIX P1000」。バックには「COOLPIX P1000」で撮影された月とコアラの写真があったが、詳しい解説は一切なかった。
超望遠レンズが並ぶタッチ&トライコーナーの片隅で「COOLPIX P1000」を試すことができた。
ボディ側面には、35mm判換算で24〜3000mm相当であることを謳った表示があり、XGA画質のEVF搭載、RAW、4K UHD撮影が可能であるシールが貼られている。
反対側の側面には、125倍光学ズーム、4Kの表示がある。ズーミングは鏡筒脇に設けられたズームレバーを上下させて行う。幅広のピントリングが回しやすい。
ズーミングするとレンズ鏡筒が繰り出していく。望遠端3000mmまでズーミングした状態では、広角時の2倍以上の長さになる。ズーミング速度はゆっくりとした印象だが、滑らか。
三脚に固定されていたため、手ブレ補正機能はチェックできなかったが、液晶画面はクリアな表示。また、ペンタ部にポップアップ式のストロボを内蔵する。
液晶モニターはサイドに引き出すタイプ。右側に集中配置された背面の操作部は、ニコンD5000系の操作部に似ている。
タッチ&トライコーナーには簡単なスペックが紹介されていた。有効約1605万画素の裏面照射型CMOSセンサー採用であることや、約5段分の手ブレ補正機能、約0.39インチ・約235.9万画素の有機EL電子ビューファインダー、約3.2インチ・約92.1万画素の液晶モニター、4K 30p/25p動画撮影機能、RAW撮影機能などが搭載されていることが見て取れる。
海外発表のリリースには想定価格999.95米ドル、2018年9月発売予定となっているが、中国国内での価格や発売日は未定とのことだった。
「P&I SHANGHAI 2018」と「China Wedding Expo 2018」の様子は、あらためて詳しく紹介しよう。
〈写真・文〉柴田 誠