富士フイルムは、2018年7月20日(金)に都内で新製品の発表会を開催し、大口径超広角ズームレンズ「XF8-16mmF2.8 R LM WR」を11月下旬に、大口径望遠単焦点レンズ「XF200mmF2 R LM OIS WR」10月下旬にそれぞれ発売することを発表した。
新レンズを紹介する富士フイルム株式会社 光学・電子映像事業部 事業部長の飯田年久さん。
また、発表会ではデジタルカメラXシリーズ用交換レンズの開発ロードマップの最新情報が公開された。
今回の開発ロードマップでは、大口径標準単焦点レンズ「XF33mmF1 R WR」、広角単焦点レンズ「XF16mmF2.8 R WR」、標準ズームレンズ「XF16-80mmF4 R OIS WR」の3本の開発が新たに加えられている。これらのレンズを加え、Xシリーズの交換レンズは34本となり、幅広い撮影領域をカバーすることになる。
■F値1.0の大口径標準単焦点「XF33mmF1 R WR」
大口径標準単焦点レンズ「XF33mmF1 R WR」は、「大口径プライム」シリーズの標準レンズ。35mm判換算50mm相当の焦点距離で、世界で最も明るい開放F値1.0を実現。豊かなボケ味を活かした撮影が魅力となるレンズで、2020年発売予定だ。
■コンパクトな広角単焦点「XF16mmF2.8 R WR」
広角単焦点レンズ「XF16mmF2.8 R WR」は、「コンパクトプライム」シリーズの広角レンズ。35mm判換算24mm相当の焦点距離、開放F値2.8で、日常の気軽なスナップ撮影や風景撮影、旅先での撮影などに最適なレンズとなる。2019年発売予定。
発売中の「XF23mmF2 R WR」「XF35mmF2 R WR」「XF50mmF2 R WR」に、「XF16mmF2.8 R WR」が加わることで、小型軽量・スタイリッシュな外観のレンズが広角から中望遠までの広い撮影領域をカバーすることになる。
■全域で開放F4.0の標準ズーム「XF16-80mmF4 R OIS WR」
標準ズームレンズ「XF16-80mmF4 R OIS WR」は、35mm判換算24~122mm相当の焦点距離をカバーする高倍率の標準ズームレンズで、幅広い撮影領域に対応する。2019年発売予定。
「XF16-80mmF4 R OIS WR」はズーム全域で開放F値4.0の明るさとなっており、高い接写性能も備える。発売中の「XF10-24mmF4R OIS」と合わせて、F4ズームの新たなラインナップができることになる。
■2020年には交換レンズの生産能力を7割増に
Xシリーズ、GFXシリーズの交換レンズは36本をラインナップし、その販売も年率2割以上のペースで伸びているという。カメラ・レンズの国内生産会社である富士フイルムオプティクスの大和工場に、交換レンズの生産設備を増設。生産能力がフル稼働となる2020年には、現状より約7割増となる。
ファームウェアの開発により、既存レンズの手ブレ補正の精度の向上が順次図られていくことも合わせて発表された。
〈文〉柴田 誠 〈写真〉我妻慶一、柴田 誠