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写真甲子園2018本戦2日目! 撮影本番は美瑛と上富良野から

北海道東川町などを舞台に、高校写真部の日本一を決める「写真甲子園2018」は、いよいよ撮影ステージへ突入。午前8時20分〜10時20分の前半戦は上富良野町へ。

写真甲子園2018本戦2日目
美瑛町ではご覧の夏模様が。昨日より過ごしやすいとはいえ、容赦なく太陽が照りつける。写真甲子園は体力勝負でもある。

 

深い森林に覆われたエリアで、曇天という難しいコンディションもあって各校とも不安げな様子。昨年までは、色味のない場面ではモノクロにして乗り切る学校も多かったが、今年からはルールが変わり、今夜のプレゼンテーションにはカラー作品を提出しなければならないのだ。

 

写真甲子園2018本戦2日目
今大会では各校に「EOS 9000D」が3台、EF/EF-Sレンズ一式が大会本部から貸し出される。選手が使える機材は、その貸し出し機材のみ。イコールコンディションでの戦いになる。

 

その後、11時15分〜13時15分は美瑛町で後半戦。雄大な景色が広がる丘陵地帯が撮影エリアだ。天候も好転して太陽と青空が広がり、ようやく選手(生徒)たちに笑顔が見られるようになった。

ただし、美しい風景を漠然と撮ってしまうと、後のセレクトで苦労することになる。提出するのはカラー8点からなる組写真。きれいなだけの写真を並べても結果は望めない。そこが写真甲子園のもっとも難しいところでもある。

 

写真甲子園2018本戦2日目
2時間の撮影が終わるたびにSDカードを提出。各校とも時間内に8GBを3枚提出しなければならない。

 

その後、東川町へ移動し、選手たちによるセレクト会議へ。事前に提出したSDカード6枚分のデータを、2台のコンピュータを使って2時間でセレクトやプリントを行い、提出する8点まで絞り込む。監督(先生)がアドバイスできるのは途中の20分間のみ。撮影以上に選手の力量が問われる場面だ。

 

写真甲子園2018本戦2日目
撮影以上に結果を左右するセレクト会議。写真の良し悪しだけでなく、作業の効率性やチームの協調性、監督と選手の信頼性など、さまざまな要素が求められる。

 

そして、18時30分からはファースト公開審査会がスタート。明日・明後日と撮影は続くが、ここで審査委員からいい講評やアドバイスをもらえた学校が、勢いよくゴールまで突っ走ることも多い。一方で、反省点や足りない部分が見えてくる場面でもあり、19校57名の選手には緊張のときが続く。

 

 

〈写真・文〉鹿野貴司