ロシア製品などを扱うANDOROSでは、ロシアン・トイカメラ「LOMO SMENA 35」の未使用・デットストック品を通常価格7,980円(税別)から37.34%OFFのセール価格5,000円(税別)で販売を開始した。
LOMO(ロモ)はロシアの光学機器メーカーであるレニングラード光学器械合同の略。レーニンの指示で映画用のカメラを製造し、第二次世界大戦が始まるまでは大衆向けカメラと報道用カメラを製造していた会社だ。
1952年から生産が始まったSMENA(スメナ)シリーズは、誰にでも扱える “若者” という意味から名付けられたもので、低価格とポータブルさが受けて大人気になったカメラ。
「SMENA 35」(通称 “スメサンゴ”)はSMENAシリーズの伝統をすべて引き継いだ、最後のカメラと言える機種。ファンの多い「SMENA 8M」と同じく超高性能のT-43レンズを搭載し、お天気アイコンを使った絞りガイド、マニュアルの絞りとシャッタースピード付きの完全なフル・マニュアル機だ。バルブ撮影や多重露光撮影も可能となっている。
“スメナブルー” と称されるT-43レンズが生み出す独特な雰囲気の青色は、SMENAシリーズの特徴の一つとなっている。また、品質の不安定な生産ラインから生み出される一台一台微妙に異なる描写は、なつかしさとノスタルジックな雰囲気の写真が撮れる可能性を秘めたカメラと言えるだろう。
<作例>
<多重露光の作例>
なお、今回限定数量で販売されるのは、すでに生産が終了しているデッドストック品のため、経年劣化によるレンズやファインダー内のホコリ、箱の汚れなどがあるものであることを理解して購入する必要がある。
■主な仕様
使用フィルム 35mmフィルム
画面サイズ 24×36mm
レンズ T-43(ハードコーティング3群構成色消しレンズ)
シャッター セットレバー式
シャッタースピード B、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250
絞り F4、5.6、8、11、16
ISO/ASA 25、50、100、200、400
サイズ 112×73×56mm
重量 190g
電源 不要
セット内容 本体、当時の取扱説明書、箱、レンズカバー、日本語説明書
販売サイト「コスモナート」
http://www.cosmo-watch.com/?pid=106864492#.W2lGMtX7RhE
〈文〉柴田 誠