「星が円を描いている軌跡を撮りたい!」と思う方はとても多いはず。この撮影で使用する機能は、「比較明合成」機能です。なんだか難しそうな機能だと感じる方も多いかと思いますが、最近のデジタル一眼レフカメラには、機能がすでに搭載されているものもあります。今回は、この比較明合成機能とはどういう機能なのか、ご紹介いたします。
「比較明合成」機能を搭載したカメラで気軽に比較明合成を楽しもう
比較明合成は、連写モードを使って数十~数百枚単位のカットを撮影し、それをあとからパソコンのレタッチソフトで合成する、というのが一般的な手順だ。しかし、比較明合成機能を搭載したカメラなら、撮影と同時にカメラ内で比較明合成が自動的に行えるのだ。これなら気軽に比較明合成を楽しむことができる。
キヤノンPowerShot G1 X Mark Ⅲの「星空軌跡モード(比較明合成)」で撮影。撮影時間は60分に設定した。
キヤノンPowerShot G1 X Mark Ⅲ
キヤノンPowerShot G1 X Mark Ⅲの星空軌跡モードの設定画面。細かい設定は特になく、ほぼカメラ任せで比較明合成ができる。
オリンパスOM-D E-M10 Mark Ⅲ
オリンパスOM-D E-M10 Mark Ⅲのライブコンポジット(比較明合成)の設定画面。こちらはシャッター速度などのマニュアル設定ができる。
比較明合成機能搭載のカメラで、星の軌跡をきれいに撮影するのは難しそうに感じますが、意外と簡単に楽しむことができます。カメラ内の機能を使用すれば、撮影も比較明合成も自動的に行うことができるので、気軽に素敵な一枚を撮ってみましょう!
写真・解説/永山昌克