新美敬子さんのフォトエッセイ『猫のハローワーク』が発売された。
猫たちは人の生活の中にそっと入り込み、自由気ままに時を過ごす。その行動や仕草は十猫十色。新美さんは猫に会うと観察を楽しむが、あるときから彼らの職業を空想するようになったそうだ。
レマン湖畔の美しい村には水質検査員がいて、フランスにはギャラリストの猫がいる。予想外の職業も、彼らの表情や立ち居振る舞いで納得するやら、おかしいやら。掌編小説のような味のあるフォトエッセイだ。
■新美敬子『猫のハローワーク』
A6判・256ページ
本体 820円(税別)
2018年7月13日発売
講談社
〈文〉市井康延