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PHOTO STADIUM グランプリは高校1年生!倉敷市内で作品展示

岡山県・倉敷駅前の商店街アーケードに、特大の布プリント作品が掲出されるフォトイベント「倉敷フォトミュラルf」。その開催に先がけて、高校生を対象とした写真のワークショップ「PHOTO STADIUM」が、2018年8月16日(木)より倉敷市民会館において開催された。

PHOTO STADIUM

「PHOTO STADIUM」は、「倉敷フォトミュラルf」の関連イベントとして企画されている高校生対象のワークショップ。岡山県立大学北山研究室のSAKURA Projectにより「良い写真とは何かをみんなで考え、今時点の自分の考えを持つ」ことを目的に運営されている。

参加者数は過去最高の63名。講師陣による講義や機材に関するレクチャーを含め、撮影からプリント出力、組写真制作、プレゼンテーションまでを行なった。

さらに9月6日(木)、このワークショップで制作された作品を対象に、写真評論家の飯沢耕太郎さんによる審査が行なわれた。見事、グランプリに輝いたのは岡山県立水島工業高等学校1年生の小枝直生さん。受賞作品は『視覚的記憶』という10枚から成る組写真だ。各入賞作品とグランプリ選評はご覧のとおり。

■グランプリ

「視覚的記憶」小枝直生さん(岡山県立水島工業高等学校1年生)

PHOTO STADIUM

グランプリ選評
「高校1年生とはとても思えない、高度な構成能力によって組み上げられた作品です。クローズアップやローアングルなど、非日常的な視点を多様して、独特の感触を備えた「視覚的記憶」が形をとっていきます。ちょうど雨や曇りの日だったことが幸いして、暗めのトーンで全体をまとめたのもとてもうまくいきました。写真を撮ることでしか見えてこない世界があること、しかもそれは日常と隣り合っていることを、ほかの高校生の方たちにも気づいてほしいものです」
審査員:飯沢耕太郎さん

飯沢耕太郎さん
 

■入賞

<佳作>
「光の道」成山凌子(岡山県立玉野光南高等学校1年)
「めぐりあい」豊島北斗(香川県立坂出高等学校2年)
「夏の白昼夢」生熊綾乃(岡山県立岡山一宮高等学校2年)
「記憶巡り」額田春帆(岡山県立岡山一宮高等学校1年)

<商店街部門 選出>
宮武美月(香川県立坂出高等学校2年)
近江綾里(岡山県立玉野光南高等学校1年)
佐伯美咲(岡山県立玉野光南高等学校3年)
脇 美波(香川県立高松西高等学校2年)
 

グランプリ作品と商店街部門の選出作品は、それぞれ写真公募企画展「倉敷フォトミュラルf」において展示される。
 

倉敷フォトミュラルf

■商店街部門
開催場所:倉敷駅前アーケード
日程:2018年10月26日(金)〜11月14日(水)
展示内容:大型布プリント57点

■個展部門
開催場所:アイビー学館
日程:2018年10月28日(日)〜11月11日(日)
展示内容:PHOTO STADIUMグランプリ作品ほか
入場無料

■関連イベント
<作品講評会>
開催場所:倉敷市芸文館会議室
日程:2018年11月3日(土)13:00〜(予定)
講師:飯沢耕太郎
参加無料、自由参加
 

 

※PHOTO STADIUMの模様は『CAPA』10月号をご覧ください。
 

 

〈文〉鬼沢幸江