山下いくよさんが写真集『ようこそ雲上へ!』を上梓した。
愛媛の石鎚山は修験道の山だ。山下さんは40代のとき、写真集を見て魅せられた。登山と岸壁登攀技術を身に着け、雪に閉ざされた時期にも撮影に出掛けた。以来30年弱、国内外の山を踏破してきて、本書はその集大成となる。
彼女をそこまで突き動かしてきた原点は、「神を撮りたい」との一念だったと言うからスゴイ。人を容易に寄せ付けない雲の上の世界は、選ばれし者だけが見られる世界なのだろう。
■山下いくよ『ようこそ雲上へ!』
250×260mm・120ページ
本体 3,565円(税別)
2018年5月18日発売
風景写真出版
〈文〉市井康延