箭内博行さんが写真集『ニッポン 離島の祭り』を上梓した。
島国である日本には400強の有人離島がある。箭内さんはこの20年で340ほどの島を訪ねた。本書では34の島の祭りを紹介。利尻島では平成になり、明治期に鳥取からの入植者が伝えた祭りが復活した。利尻麒麟獅子だ。伝え残したい想いがある一方で、人口減などで存続が危ぶまれる祭りも出てきている。祭りはその土地固有のものだが、この国に生まれた人にとって共有の財産でもある。
■箭内博行『ニッポン 離島の祭り』
B5判変型・184ページ
本体 2,200円(税別)
2018年9月10日発売
グラフィック社
〈文〉市井康延