ドローンメーカー DJI社の正規代理店であるセキドが、DJI産業用高性能ドローン「MAVIC 2 ENTERPRISE」の受注を開始した。
「MAVIC 2 ENTERPRISE」は、パブリックセーフティ用のレスキュードローンとして拡張機能を搭載。またインフラ整備・点検作業にも活用できる自動飛行可能ドローンとしても多様な活用シーンが見込まれる。折りたたみ式のコンパクトデザインで、緊急時の持ち運びや準備時間の短縮など、重要なミッション時に活用可能な機器として、産業利用への可能性の拡大が期待されている。
「MAVIC 2 ENTERPRISE」はすでに発売中の「MAVIC2 ZOOM」をより産業利用に特化したモデルだ。今回DJIより発表された3種類の拡張アクセサリーによる機能強化や、SDKも可能となっている。
1/2.3インチCMOSセンサー、30fpsの4Kカメラ、光学・デジタルズーム機能、全方向障害物検知機能、高度操縦支援システム(自動障害物回避機能)、飛行時間31分などのスペックはそのままに拡張、強化された機能について2018年10月31日(水)の製品説明会で公開された情報を紹介する。
機体、データセキュリティ機能の強化
「MAVIC 2 ENTERPRISE」では、データの流出や、機体を第三者に勝手に利用されることを防止する機能が強化されている。パスワードロック機能が採用されており、24GBの内蔵ストレージへのアクセスはもちろん、起動時、アプリ接続時にもパスワードを求めるように設定可能でセキュリティ面で大きく強化されている。そのほか、プライベートモードによるセキュリティ強化や、通信プロコトルのローカル化なども発表された。
ズーム機能の強化
「MAVIC2 ZOOM」では最大4倍だったズームが最大6倍に強化されている。ライトとの組み合わせによる詳細な状況確認、対象物に近づくことなく安全性を確保した点検などへの活用が期待される。機体の安定性も相まって、最大ズーム状態でもブレを最小限に抑えている。
Crystal skyへの対応
DJI純正の高輝度モニター端末「Crystalsky」での利用が可能だ。ウェイポイント機能など一部自動飛行機能も開放されている。ただし、現在Crystalskyを送信機に直接取り付けるマウントが発売されていない。手持ちなど別途モニターを支える器具が必要となるので注意が必要だ。
使い方しだいでさまざまな用途に対応できる 3種類の「MAVIC 2 ENTERPRISE」拡張アクセサリー
・暗い場所で光を届けられる!「M2E スポットライト」
輝度2,400ルーメンのデュアルスポットライト。角度は手動で変更可能。アプリ上で照度の設定、ON/OFFの切り替えも可能だ。暗闇下でも十分な明るさを確保でき、例えば5m前後先の対象物にライトを当て、搭載のズームカメラで詳細を確認することも可能で、多様なケースでの活用が期待されている。
・拡声器としても使用可能!「M2E スピーカー」
最大出力音量100デシベル(距離1m)の拡声スピーカー。10種類の録音したファイルを選んで最大60秒再生できる。リピート再生も可能だ。ファイル名で識別できるため、必要な音声を必要な場面で再生できる。また、録音→即時再生というようなクイック再生機能も搭載されており、よりリアルタイムの対応が求められる現場での活用が期待される。また、日常生活での拡声器など、さまざまな用途が見込まれる。
・夜間飛行の強い味方「M2E ビーコン」
米国連邦航空局(FAA)の夜間適用免除基準を満たすM2E ビーコン(白色閃光等)は、最大で5km先からも目視可能なストロボライト。また、複数機体のフライト時の目印にも活用可能だ。
セキドオンラインショップ「DJI MAVIC 2 ENTERPRISE」
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