国際放送機器展「Inter BEE 2018」(2018年11月14日〜16日)が千葉・幕張メッセで開催された。音と映像と通信のプロフェッショナル向け展示会だが、会場にはアマチュアにおすすめの機材も数多く展示されていた。注目アイテムや面白アイテムをピックアップして紹介しよう。
【ケンコー・トキナー/KPI】多様なLEDライトを展示
ケンコー・トキナーとKPI(ケンコープロフェッショナルイメージング)の合同ブースでは、多くの取り扱い製品を展示していた。注目されるのは、LEDライトのバラエティ豊富さだ。
小さな立方体型ライト「LUME CUBE(リュームキューブ)」の新製品「LUME CUBE AIR」が参考展示されていた。もともと小さいサイズのLEDライトだが、外装はアルミニウムから滑りにくいラバーグリップ付きのプラスチックに変わり、わずかに薄く軽くなっている(約4.1×4.1×2.8cm、57g)。光量は400Lux/1m、30フィート(約9.1m)防水。CRIは90、色温度は5600K。また、マグネットで取り付けられるなど、利便性にも優れている。iOS/Android対応の無料アプリを使って、スマートフォンからワイヤレスでコントロールできる。
「Aputure(アプチャー)Light Storm COB 120d(V-mount)KIT」は、7月に発売されたモノブロックタイプのLEDライト。1mで3300luxの照度を持ち、演色性CRIは96以上。アクセサリー装着部はボーエンスマウントを採用する。付属のリフレクターのほかにソフトボックスなどの装着が可能となっている。
セパレートタイプのコントローラーにすることでライト部本体を軽量化。さらに、付属のワイヤレスリモコンを使うことで最大100m離れた場所からの調光操作が可能だ。電源はACとVマウントバッテリーの両方に対応する。
新製品の「Amaran(アマラン)AL-MX」(左)と「アマラン AL-F7」(右)は、いずれもコンパクトなLEDライト。
「アマラン AL-MX」は、W93×H59.8mmのコンパクトなサイズに128個のチップ型LED発光素子を並べた、ポケットに収まる多目的なライト。重さ280gでリチウム充電池を内蔵し、フルパワーで平均1時間、最小パワーで4時間の照射を可能にする。背面の赤い放熱板がスタイリッシュだ。
「アマラン AL-F7」は照射角45°(3m)まで最大14000Luxの明るさを実現するLEDライト。演色性CRIは96以上、3200〜9500Kの範囲で色温度の調整が可能となっている。明るさと色温度の調整が可能なモデルだ。SONY NP-Fシリーズバッテリーに対応する。
「MISONICS(ミソニクス)mini10」は、W164×H80×D14mmのコンパクトなサイズのLEDライト。軍用部品を採用して高い耐久性を備え、アルミニウム合金を採用した軽くて丈夫なボディは−40〜125℃の使用に耐える。また、バーンドアとディフューザーは戦闘機のキャノピーと同一素材のポリカーボネートを使用している。
リチウムイオンバッテリータイプの「mini10」、リチウムイオンバッテリーと外部入力を備えた「mini10-a」、外部入力のみの「mini10-c」の3モデルをラインナップする。こちらは「mini10-a」。
目的に合わせて色々選べるLEDライト。本音を言えば全部欲しい!
〈写真・文〉柴田 誠