ボクが唐突（？）に『パナソニック LUMIX DMC-FX700』を購入して早40日が経ちました…って、この書き出し、前回のEOS60Dとほぼ同じパターンだわ（苦笑）。え〜、それはさておき、その40日間にけっこう使ってきたので、購入前や購入当初とは違う”印象や評価”がボクの中で定着してきたので（まあ、この後も印象や評価が変わる可能性もあるけど）、そのあたりの話をしてみましょーか。
まず、いちばん魅力を感じていた「AVCHDフルハイビジョン動画、ステレオ音声」だが、この部分に関しての満足度は”まずまず”。同規格でワンランク下の「AVCHD-Liteハイビジョン」と比べると、たしかに”きめ細かさ、臨場感”はアップしているが、同仕様（AVCHDフルハイビジョン）のビデオカメラと比べると、動きの滑らかさなどで、少し見劣りする場合がある。あと、動画撮影中に一瞬明るさが変化する事があり、そのあたりも少し気になるかな〜っと（光学ズーム使用時とか）。もちろん、コンパクトデジカメのハイビジョン動画としては、かなりイイ線は行ってると思う。撮像素子が新開発のMOSセンサーなので、画面内に太陽などの強い光源が入ってもスミアが発生しないのもウレシイ（FX70やTZ10の撮像素子はCCDで、スミアが発生する）。
あと、特筆したいのが動画撮影中の光学ズーム操作。ズームレバーを使わずに、タッチ操作でズームすれば、操作時の雑音（操作パーツ部から発生する音）が気になることがない。そして、押している間だけズームするタッチボタンと、一度押すと両端（T端とW端）までズームするタッチボタンがある。これは実に使いやすいね！
メカシャッター採用でフル画素でも「最大10コマ/秒」の高速連写が可能なのはウレシイけど、このモードでの最大記録枚数は15枚だから、シャッターを押すタイミングが難しいかもネ…。ということで、実用性から言えば、AF追従が可能な「最大5コマ/秒」の連写の方が使いやすいだろう。最大記録枚数も100枚と多いし。でも、このモードでも15枚過ぎたあたりから連写速度が落ちたりするから、「最大10コマ/秒」ほどじゃないにしても、シャッターを押すタイミングには注意したい。
あと、これは静止画と動画の両方に言えるんだけど、タッチ操作にも対応する「追尾AF」が素晴らしい!! 追尾性能もかなり高いし、何より”シャッターを切った後も追尾を継続している”のがイイ！ この追尾AFがあれば”シャッター半押しによるAFロック”はいらないだろう。また、ズーム操作をしても追尾してくれるのもイイね。ちなみに、取扱説明書には「ズーム使用時などは、AF追従がうまくいかない場合もある」といった趣旨の記述があるが、ボクが使用した範囲では、ほとんど問題なかったね。
左：Ｐモード（F2.8 1/160秒）
右：Ｍモード（F5.6 1/250秒）
DMC-FX700は、「P、A、S、M」のフル露出モードが搭載されているのも魅力。このデーライトシンクロ撮影では「Mモード」を選択。Pモードだと被写体も背景も明るくなり過ぎるが、絞り値の設定で被写体の明るさを調整し、それにシャッター速度の設定も加えて背景を適度な暗さに調整した。
◆共通データ：パナソニック LUMIX DMC-FX700（24ミリ相当で撮影） WBオート ISO100 3240×4320ピクセル フラッシュ使用 JPEG
◆パナソニック LUMIX DMC-FX700（24リ相当で撮影） プログラムオート F5.6 1/1000秒 -0.7補正 WBオート ISO100 4320×3240ピクセル JPEG（※オリジナルデータ）
◆パナソニック LUMIX DMC-FX700（24ミリ相当で撮影） プログラムオート F5.6 1/400秒 -0.7補正 WBオート ISO100 3240×4320ピクセル JPEG（※オリジナルデータ）
◆パナソニック LUMIX DMC-FX700（24ミリ相当で撮影） プログラムオート F2.8 1/160秒 -0.3補正 WB曇り ISO100 4320×3240ピクセル JPEG（※オリジナルデータ）
◆パナソニック LUMIX DMC-FX700（24ミリ相当で撮影） プログラムオート F5.6 1/1000秒 WBオート ISO100 4320×3240ピクセル 追尾AFで撮影 JPEG（※オリジナルデータ）
◆パナソニック LUMIX DMC-FX700（120ミリ相当で撮影） プログラムオート F5.9 1/60秒 WBオート ISO200 4320×3240ピクセル 追尾AFで撮影 JPEG（※オリジナルデータ）
◆パナソニック LUMIX DMC-FX700（24ミリ相当で撮影） プログラムオート F2.2 1/60秒 WB晴天 ISO125 4320×3240ピクセル JPEG（※オリジナルデータ）
動画の音声が「ステレオ方式」だと、こういった場面（被写体）で臨場感が出てくるんだよね〜。
ズームの望遠端で、大きく揺れるコスモスを撮影。こういう場面でも「追尾AF」が有効に機能してくれた（画面中央近くの大きめの花でロック）。