「シャープネス(輪郭強調)」の強弱によって、輪郭の鮮鋭度が変わる。効果を強めるほどくっきりし、弱くするほどぼやけた印象になる。実際の処理内容としては、輪郭部分のコントラストを調節することで、鮮鋭度を変化させている。
被写体を問わず、写真全体をくっきりとしたイメージに仕上げたいときは効果を強くするといい。解像感が高まったような印象を与えることも可能だ。ただし強めすぎると、ノイズが目立ったり、ぎすぎすした印象になったりする場合もある。反対に、ソフトに仕上げたいときは効果を弱くする。
多くのデジタルカメラでは「コントラスト」や「彩度」などの設定と同じく、仕上がり設定モード(メーカーによって名称は異なる)の詳細設定としてシャープネス(輪郭強調)の調整が可能になっている。
写真/永山昌克
シャープネスを強くしたのが上の写真で、弱くしたのが下の写真である。強いほどくっきりとした描写に、弱いほどソフトな印象になる。
キヤノンのピクチャースタイルの詳細設定画面。シャープネスの強さを7段階で選べる。