一期一会の山岳風景を撮影するため、山岳写真家・菊池哲男さんは冬が始まったばかりの北八ヶ岳へ。今回のロケで菊池さんが選んだカードは「ソニーSF-Gシリーズ タフ仕様」だ。このカードなら、過酷な自然の中でも安心して撮影できるという。冬山ならではの撮影の魅力や“タフなメモリーカード”の重要性について、菊池さんにレポートしてもらった。
【プロフィール】
菊池哲男(Tetsuo Kikuchi)
1961年、東京生まれ。好きな絵画の影響から14歳から独学で写真を学び、20歳のころから山岳写真に傾倒する。山岳雑誌やカレンダー、ポスター等に多数の作品を発表。日本写真家協会(JPS)会員。日本写真協会(PSJ)会員。
白く染まる感動的な風景をタフな機材で写し取る
山を白く染め上げる、冬のこの時期にしか出会えない風景がある。そんな絶景を求めて北八ヶ岳に向かった。早朝までは生憎の天気であったが、坪庭に到着したころには天気も回復。登山道は雪に覆われていたが、防寒ウェアと登山靴があれば問題ない程度だ。ただし、状況によってはアイゼンやピッケルなど、冬山の装備が必要になる。
今回は日帰りなので、カメラ2台とレンズ4本、三脚や携行食など、荷物の総重量は15キロほど。宿泊が伴うと30キロを超えることもある。SF-Gシリーズ タフ仕様は堅牢性が高いので、ザックに入れていても安心だ
<作品①>冬山で出会った一期一会の光景を確実に捉える
登山道で出会った白い珊瑚礁。木の枝に雪が付き、まるで花が咲いたようだ。気温が上がれば溶けてしまうし、大雪が降っても見られない、貴重な光景に出会えた。SDカードに雪が付いても溶けた水が入り込まないので安心だ。
ニコンD850 AF-S ニッコール24 ~ 70 ミリ F2.8E ED VR 絞りF14 1/250 秒 ISO200 WB:オート PL フィルター使用
そして、ついに山頂へ。2471.6mの北横岳南峰は風が強く寒さも別物。振り返ると南八ヶ岳から三大アルプスを望む大パノラマが広がる。こんな光景に出会えることが山岳撮影の醍醐味である。
<作品②>極寒の山頂から迫力のある山岳風景を写し取る
北横岳南峰から南八ヶ岳方面を望む。岩肌に付いた雪が輝き、自然の厳しさと寒さが伝わる。南八ヶ岳を覆う雲が勢いよく流れ、赤岳と阿弥陀岳が姿を現した瞬間を撮影。タフなSDカードのお陰で撮影に集中できる。
ニコンD850 AF-S ニッコール24 ~ 70 ミリF2.8E ED VR 絞りF13 1/320 秒 ISO200 WB:オート
<そのほかの作例はこちら!>※画像を押すと大きく表示されます
一期一会の山岳風景を確実に記録するには“タフ”なカードが安心
SDカードを使い始めたころにデータが読み出せなくなったり、カードリーダーに挿すときにリブが折れるトラブルを経験したことがある。やはり、一期一会の山岳風景を確実に記録するためには、防塵・防水、対衝撃性などに優れたカードが安心だ。そこで今回は、ソニーの「SF-Gシリーズ タフ仕様」を選んだ。
今回のような冬山撮影でいえば、グローブをしているため、SDカードの扱いがラフになりがち。その点、高硬度樹脂の一体成型によるSF-Gシリーズ タフ仕様なら、グローブをしたままラフに扱っても問題ない。万が一、足元に落としてしまった場合でも、防水性や耐衝撃性に優れた本カードなら安心だ。
また、SDカードの状態を診断できるソフト「SD Scan Utility」が用意されているのも心強い。これは、あらかじめPCにインストールしておくことで、PC に対応カードを挿すとフラッシュメモリーの状態を確認することができるようになる無償ソフト。書き換え回数の上限に近づくと注意を促してくれるので、撮影のトラブルを未然に防ぐとこができる。
冬山の絶景を撮影できるのはこの時期だけ。冬山登山の装備とタフな撮影機材をそろえ、感動的な山岳風景の撮影に挑戦してほしい。
「ソニー SF-G シリーズ タフ仕様」概要
高硬度樹脂による一体成型ボディと、リブレス&ライトプロテクトスイッチレス仕様により、高い堅牢性を追求した世界最速クラスのSDカード。フラッシュメモリー状態診断ソフト「SD Scan Utility」とデータ復旧ソフト「Memory Card File Rescue」のダウンロード特典が付く。
[TOUGH性能]
曲げ強度:18 倍( SD規格曲げ試験基準比)
耐衝撃性:5メートル落下
防水性:IPX8( 水深 5メートル 72時間)
防塵性:IP6X
[SPEED性能]
最大書き込み速度:299MB/s
最大読み出し速度:300MB/s
UHS スピードクラス:U3
ビデオスピードクラス:V90
▼詳しくはこちら!
https://www.sony.jp/rec-media/products/SF-GT/
【おまけ】いまさら聞けないメモリーカードの基礎知識
その①記録できる写真枚数の目安は?
SDカードは同じメーカー/シリーズでも複数の容量が用意されている。当然ながら、容量が大きくなればなるほど価格も高くなるので、用途にあわせて選ぶといいだろう。目安として、写真1枚を36Mとすると、16GBのカードで630枚、32GBで1250枚、64GBで2500枚、128GBで5000枚程度となる。
その②読み出し速度/書き込み速度って何?
読み出し速度はデータを読み出す際の転送速度のことで、これが速いほどパソコンへのデータ移行のストレスが少なくて済む。一方の書き込み速度は文字通りデータを書き込む速さのことで、連写や動画撮影のパフォーマンスを最大限引き出すにはこの速度を気にしたい。
その③スピードクラスって何?
最低書き込み速度を表す規格のこと。なかでもソニーSF-Gシリーズ タフ仕様が対応する「V90」はビデオスピードクラスという最新のスピードクラスで、SDカードで最も高速な90MB/秒の書き込みを保証するもの。「U3」はUHSスピードクラスのなかで最も高速な30MB/秒を保証するもので、4K動画や今後の高精細動画の撮影に最適だ。
その④SDHCとSDXCは何が違う?
デジタルカメラで使われるSDカードは、最大容量によって規格が大きく3種類にわけられる。それぞれ「SD」は2GBまで、「SDHC」は4~32GB、「SDXC」は64GB~2TBとなっている。
状況撮影/青柳敏史