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【カメラ用語事典】星景写真

星景写真とは、1枚の写真に星と地上風景の両方を写し込んだ写真を指す。フィルムカメラのころは、極端に暗い天体と明るい地上風景を同時に撮影するのは難しかった。しかし、デジタルカメラの高感度性能が上がったことや、写真の合成技術が一般的になったことで、特別な機材や技術がなくても星景写真が楽しめるようになった。長時間露光を利用して星を線として表現したり、高感度に設定して星座の形を写し止めたりと、さまざまな狙い方ができる。

星景写真は、基本的には空が開いていて星が見える場所ならどこでも撮影可能。里山や山の中では街並みを見下ろせる展望のよい場所はもちろん、道路沿いで開けた場所などOK。街中なら街灯の少ない公園や広場、ビル群を遠景で臨める港湾地区などが撮影に向く。ただし、撮影中に街灯や車のライトなど強い光が入ってしまうと、ゴーストやフレアの原因になるので気をつけよう。

 

星を軌跡で捉えた星景写真(ISO200、F4、15分露光)。
 

 

星を点像として捉えた星景写真(ISO3200、F2.8、20秒露光)。
 

 

車のテールランプが写り込んでしまったNGカット。地上の強い光には注意しよう。
 

 

写真/青柳敏史