電子シャッターで動く被写体を撮る場合、センサーからデータを読み込む速度よりも被写体の動きが速いと、被写体の形が歪んで写ってしまうことがある。この歪みを「ローリングシャッター歪み」、この現象を「ローリングシャッター現象」と呼ぶ。
フォーカルプレーンシャッターでも同様の現象は発生するが、電子シャッターのほうが歪みの度合いが大きい。現在は読み込む速度を高速化することによって、この歪みを低減したセンサーも登場してきている。徐々にではあるが、こうした問題も解消される方向に進んでいる。
電子シャッターを使って走る車を追い写した。背景の店舗のシャッターが斜めに歪んでいるのがわかるだろう。これがローリングシャッター歪みである。
写真/北村智史