機材レポート

ちょい重ボディと小型軽量の高倍率ズームの組み合わせが絶妙!!『ペンタックスK200D+タムロンAF18-200ミリF3.5-6.3 XR Di Ⅱ』

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 先週末、関東地方も待望の“梅雨明け宣言”が出され、一気に真夏らしい天気&気温になってきた。…で、その梅雨明けに合わせて(厳密には前日だけど)、ようやく撮影に出かけることができた。行き先はというと、気分的には東北とか信州とかにしたかったけど、まあ、午後からフラッと出かけるだけなので、ちょっと東北とか信州はないよなぁ(時間的にも予算的にも)。ということで、気軽に“山気分”が味わえる高尾山に行くことにした。どう、京王線沿線の住民らしい選択でしょ?(笑) といっても、肝心の山には登らず、麓にある“こぢんまりした田園”の周辺をブラブラしただけですが…。

 選んだ撮影機材は、先日衝動買いした『ペンタックスK200D』と『タムロンAF18-200ミリF3.5-6.3 XR Di Ⅱ』の組み合わせである。

 ペンタックスK200Dは、2008年2月に発売された“エントリークラス”のデジタル一眼レフである。このクラスとしては極めて珍しい「防塵・防滴構造」が採用され、シャッターボタンや各操作部の60カ所にシーリングが施されている。だから、雨天やホコリの多い場所でも安心して使用することができるのだ。そういう仕様(構造)だったので、ボディ重量は「630㌘」とけっこう重め。これに電源の単3形電池4本を加えると「+約100㌘」。う~ん、ちょっとエントリーモデルらしからぬ重さだなぁ~。実際に手にしても、ズシッとした重みを感じる(もちろん、エントリーモデルという前提で)。ちなみに、現行のエントリーモデル「K-x」のボディ重量は515㌘なのよね。でも、K200Dで感心するのは、レリーズ時の音や感触が優しいこと。連続撮影のスピードが「約2.8コマ/秒」と遅いので、キレは良くないけど、高音を抑えたシャッター音がとてもイイ感じなんだよね。

 タムロンAF18-200ミリF3.5-6.3 XR Di Ⅱは、APS-Cサイズ専用の高倍率ズームで、このクラスの草分け的な存在である。その後、タムロンからは、より高倍率な18-250ミリや、さらに倍率を上げて手ブレ補正機構「VC」を搭載した18-270ミリも発売されている。だから、18-200ミリの存在感は、かなり薄くなってきた…。だが、ズーム倍率が平凡(高倍率ズームとしては)なぶん、コンパクトで軽量なのはウレシイ(フィルター径は62㍉で、重さは405㌘※ニコン用の数値)。一般的に、エントリークラスのボディに高倍率ズームを装着すると、えらくバランスが悪くなることが多い。でも、ちょっと大きめで重めな「K200D」ボディに、この「タムロンAF18-200ミリF3.5-6.3 XR Di Ⅱ」を装着すると、実にジャストフィット!! そのバランスの良さに感心しちゃうんですわ。

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夏風に揺れる水田(イネ)の中に、一輪のカンゾウの花が咲いていた。
◆ペンタックスK200D タムロンAF18-200ミリF3.5-6.3 XR Di Ⅱ(200ミリで撮影) 絞り優先オート F11 1/200秒 -0.3補正 WB太陽光 ISO200

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もう少しで大輪のヒマワリが見られるんだなぁ…。
◆ペンタックスK200D タムロンAF18-200ミリF3.5-6.3 XR Di Ⅱ(200ミリで撮影) 絞り優先オート F8 1/250秒 WB太陽光 ISO200

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高尾山の麓(ふもと)のロープウェー駅。その手前にある小さな社。
◆ペンタックスK200D タムロンAF18-200ミリF3.5-6.3 XR Di Ⅱ(18ミリで撮影) 絞り優先オート F11 1/30秒 WB太陽光 ISO400

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こちらもロープウェー駅の近く。日暮れ時の雲が、夏を感じさせてくれる…。
◆ペンタックスK200D タムロンAF18-200ミリF3.5-6.3 XR Di Ⅱ(24ミリで撮影) 絞り優先オート F11 1/640秒 -0.3補正 WB太陽光 ISO200