コシナは、フォクトレンダーのフルサイズソニーEマウント用大口径レンズ「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount」を2019年4月に発売する。希望小売価格は150,000円(税別)。レンズフードが付属する。
<2019.4.9> 発売日が2019年4月19日(金)に決定。
「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount」は、ソニーのミラーレスカメラが搭載する35mmフルサイズイメージセンサーに最適化された大口径のマニュアルフォーカスレンズ。ハイスピードスタンダードレンズの本領を発揮する仕様として、50mm F1.2を現在の技術で設計した。
▲装着例
フィルターサイズはφ58mmで、重さ434g、全長58.8mm。レンズ構成は、両面非球面レンズ2枚と異常低分散レンズ1枚を含む6群8枚で、最短撮影距離は0.45m。絞り羽根枚は12枚を採用する。2枚の両面非球面レンズを採用することで、大口径でありながらコンパクトなサイズを実現し、ボディとのバランスに優れた快適な操作感覚と、なめらかで大きなボケ味が楽しめるレンズに仕上がっている。レンズ鏡筒は、高い剛性感と耐久性を備えた総金属製だ。
マニュアルフォーカス・マニュアル絞り専用設計のレンズでありながら電子接点を搭載しており、Exif情報の対応をはじめ、フォーカス拡大機能やレンズ補正選択も可能となっている。また、距離エンコーダーも内蔵しており、距離情報をブレ補正に使用する5軸ボディ内手ブレ補正機能を搭載した機種にも対応する。さらに、フォーカスリングの操作によるファインダーの拡大表示なども可能となっている。絞りリングは1/3ストップのクリック付きとなっているが、動画撮影時にはクリックなしに設定できる絞り切り替え機構を搭載している。
▲フード装着時
NOKTON(ノクトン)は、フォクトレンダーのレンズの中でもF1.5以下の開放F値を持つ大口径レンズに与えられる名称で、低照度下での撮影や大きなボケが特徴のレンズ。50mm F1.2のレンズは、開放F値がF2またはF1.4が一般的であった20世紀の半ばから後半にかけて、特別な大口径レンズとしてプロのフォトグラファーに愛用されてきた歴史がある。現在でも多くの写真愛好家が、その伝統と魅力に憧れを抱くレンズのひとつ。「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount」は、現代のスタンダードレンズと呼ぶにふさわしいレンズと言えるだろう。
■フォクトレンダー NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount 主な仕様
マウント ソニーEマウント
焦点距離 50mm
開放絞り F1.2
最小絞り F22
レンズ構成 6群8枚
画角 47.5°
絞り羽根枚数 12枚
最短撮影距離 0.45m
フィルター径 φ58mm
サイズ(最大径×長さ) φ70.1×58.8mm
質量 434g
付属品 レンズフード
〈文〉柴田 誠