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文字はすべて刻印。これは欲しい!ヴィンテージ感あふれるコンパクトな中望遠レンズ【CP+2019】

カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2019」(2019年2月28日~3月3日/パシフィコ横浜)会場から写真でレポート! 注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。

 

【コシナ】コンパクトな中望遠レンズ「フォクトレンダー NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical VM」を参考出品

参考出品のひとつ「フォクトレンダー NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical VM」は、コンパクトなVMマウントの大口径中望遠MFレンズ。フルサイズに対応する。現代的設計の光学系を搭載しながら、クラシカルで美しいスタイリングを追求したVintage Line(ヴィンテージライン)での登場となる。ボディカラーはシルバー(左)とブラック(右)の2色がラインナップされる。

 

 
滑らずに手に馴染む印象の少しザラッとした表面の仕上げは、高級感もあってなかなかいい。やや明るめのシルバーは、どんなカメラにマッチするのだろうかとボディとの組み合わせを想像したくなる。絞りリングはレンズ先端部に設けられており、レンズ鏡筒には絞り値による深度指標が細かく刻印されている。この辺りのデザインは、Vintage Lineならではのこだわりの部分といえるだろう。

 

 
ブラックは、シルバーに比べるとやや光沢感があり、しっとりと指に吸い付く感じの仕上げになっている。最短撮影距離の0.7mに合わせると、結構な繰り出し量になるが、本体がコンパクトサイズということもあって、ホールディングバランスが大きく変わるようなこともない。絞り値表示も距離指標も印刷ではなく「刻印」になっているのは、さすが Vintage Lineと思わせる。

 

 
片手にすっぽりと収まるくらいのコンパクトなレンズだけに、フィルター径は58mmとやや小さめ。絞り羽根は12枚となっている。今回は参考出品ということで価格・発売日は未定。細部の仕様もまだまだ変更される可能性はあるものの、登場が待ち遠しい1本だ。

【CP+2019】フォクトレンダー NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical VM
 

 
〈文・写真〉柴田 誠