カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2019」(2019年2月28日~3月3日/パシフィコ横浜)会場から写真でレポート! 注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
【バンガード】長いストラップには訳がある。機能性重視の「VEO RANGE」
バンガードの2019年新ラインナップ「VEO RANGE(ヴィオレンジ)」は、高い機能性を備えたカジュアルデザインのカメラバッグシリーズで、今年の主力商品のひとつ。ショルダーとバックパックの5アイテムをラインナップする。ポリエステル素材で、カラーはネイビーとベージュの2色。
ミラーレスカメラユーザー向けに、バックパックも含めてマチ幅の狭いタイプをラインナップしている。マチ幅が広いのはショルダーの「VEO RANGE 38」(左)とバックパックの「VEO RANGE 48」。どちらもシリーズの中でもっとも大容量のサイズだ。右はワンサイズ小さいショルダーの「VEO RANGE 36」。
「VEO RANGE」の特徴は、豊富なポケットと長いストラップ。随所に工夫が施され、デザイン性を損なうことなく、機能性が確保されている。
フラップの下にもストラップの留め具を配し、緩めたストラップに三脚や上着などを挟んで持ち運ぶことができるようになっている。撮影で両手がふさがっている場合などに便利な機能のひとつだ。フラップはファスナーで閉められる上にマジックテープでも留められるので、ストラップを外していても安心だ。
さらにストラップを引き下げると、バッグ下に荷物を挟むことができるようになっているフックが引っかかるため、ストラップが抜け落ちる心配はない。
ショルダーバッグは、大胆な上下2気室構造。ミラーレスカメラのレンズが小型化されていることを受け、浅くても機能的には問題はないという。また下の気室の中仕切りを外すと、三脚や望遠レンズも収納可能なスペースになる。
上の気室は、上部からのアクセスが可能。フラップをいちいち開けずに中のものを取り出すことができる。
背面には、キャスターバッグのハンドルに通せるスリーブも装備されている。
バックパックの「VEO RANGE 48」(手前)と「VEO RANGE 41M」(奥)。「VEO RANGE 41M」はミラーレス向けの薄型デザインで、「VEO RANGE 48」よりも奥行きが7cm薄くコンパクトになっている。
ショルダータイプと同様の構造で、フラップ下にもストラップの留め金が装備されているので、ストラップに荷物を挟むことができる。
背面には、気室とは別にパソコン収納用のポケットを装備。開口部が広くて出し入れしやすそうだ。
メインの気室には上、正面、脇からアクセスが可能。インナーを取り外せば、ひとつの大きな気室のバックパックとしても利用できる。目的や機材の量に合わせてフレキシブルに使い方を変えられる嬉しい機能だ。
〈文・写真〉柴田 誠