吉田亮人さんが写真集『The Absence of Two』を上梓した。
被写体は吉田さんの祖母と従兄弟だ。祖母に可愛がられて育った従兄弟は、病を得てからの祖母と同居し、日々の生活を助けた。その彼はある日、一人で出掛けたまま帰らず、およそ1年後、山の中で遺体となって発見される。その翌年、祖母は逝った。2人が過ごした日常を捉えた写真は、見る人それぞれの気持ちを揺れ動かす。限定111部の私家版で刊行したものが話題を呼び、日本とパリで出版される運びになった。
■吉田亮人『The Absence of Two』
B5判変型・140ページ
本体 3,800円(税別)
2019年1月31日発売
青幻舎
〈文〉市井康延