「ソニー α55+70-300ミリF4.5-5.6 G SSM」…という組み合わせ。う〜ん、レンズの迫力にボディが負けてるネ(笑)。
昨年の12月に『ソニー α55』と交換レンズ数本をメーカーから借りて使い、1か月くらい前に「オリジナルデータ版」の実写レポートで紹介した。…でも、その際に登場しなかったレンズが1本だけある。それは『70-300ミリF4.5-5.6 G SSM』。この製品は、焦点距離と開放F値からすると、一般的な“フルサイズ対応の望遠ズーム”なんだけど、他の同クラスの製品と比べると、かなり大柄で、しかも高価!!(希望小売価格 110,250円/税込) ということで、良くも悪くも、以前から“ちょっと気になる望遠ズーム”だった。そこで、この望遠ズームにスポットを当てて、使い勝手や描写性能をチェックしてみたかったんだよね。
フィルター径は「62ミリ」と、さほど大きくないが、鏡筒が先端部からマウント近くまで“均等に太い”ため、かなり大柄な印象を受ける。でも、その見た目の印象のせいか、実際に手にすると意外と軽く感じられる(重さは約760グラム)。そう、レンズカタログの製品写真だと質感がかなり重厚で、相当重い印象を受けるけど、実際は“プラスチック感が漂う鏡筒”なのだなー(これはいい意味でなんだけどネ)。
このレンズは、SSM(超音波モーター)仕様なので、レンズ交換時にα特有の「ガチャ!」というカプラー連動の動作&音がない。まあ、アレも慣れたらどうってコトないけど、勿論ない方がイイからねぇ〜。
肝心の描写性能に関しては、優れた描写性能を持つ「Gレンズ」らしい、とてもハイレベルなもの。「EDガラス1枚を使用した光学系は、諸収差が良好に補正され、ズーム全域にわたり高コントラストでシャープな画質が得られます」とレンズカタログに記載されてるけど、実写画像をチェックしてみて「その文言に相応しい描写性能だな」と実感できた。この手の文言は、望遠ズームの解説でよく目にするけど、実写してみると「え〜っ、この程度の写りで、ズーム全域で高コントラストでシャープな画質、って言うかぁ!?」と呆れることも多い。正直なところ、このクラスの望遠ズームで、描写性能(主に望遠側)で満足できる製品は少ない。その点、この「70-300ミリF4.5-5.6 G SSM」の画質は、ボクの知るところでは“クラス最高レベル”だと思う。特に、望遠側の描写が素晴らしい。
「70-300ミリF4.5-5.6」という仕様は、焦点距離も開放F値も極めて平凡。なのに、希望小売価格が約11万円とは高価過ぎないかい!? …と、使う前はそう思っていた。でも、実際に使ってみて、SSM(超音波モーター)仕様ならではの快適AFや、ハイレベルな描写性能に感心し、「同クラスの他の望遠ズームとはひと味違うな」と、この望遠ズームに対する評価が高まったのであ〜る。
◆ソニー α55 70-300ミリF4.5-5.6 G SSM(300ミリで撮影) マニュアル F8 1/80秒 WB太陽光 ISO100 4912×3264ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
◆ソニー α55 70-300ミリF4.5-5.6 G SSM(180ミリで撮影) 絞り優先AE F5.6 1/200秒 WB太陽光 ISO400 4912×3264ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
◆ソニー α55 70-300ミリF4.5-5.6 G SSM(300ミリで撮影) 連続撮影優先AE F5.6 1/500秒 WB太陽光 ISO400 4912×3264ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
◆ソニー α55 70-300ミリF4.5-5.6 G SSM(300ミリで撮影) 絞り優先AE F5.6 1/100秒 WB曇天 ISO200 4912×3264ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
◆ソニー α55 70-300ミリF4.5-5.6 G SSM(300ミリで撮影) 絞り優先AE F8 1/500秒 -0.3補正 WBオート ISO200 4912×3264ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
◆ソニー α55 70-300ミリF4.5-5.6 G SSM(135ミリで撮影) 絞り優先AE F11 1/200秒 -1補正 WBオート ISO200 3264×4912ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)