EOSが第二手で大攻勢をかけてきたっ! RFマウント第2弾「EOS RP」は、超お手ごろ価格のエントリークラスで登場。機能云々を見る前に、その低価格に驚きだ。フルサイズミラーレスが身近な存在(ポピュラー=P)と思わせてくれる、魅力的なカメラに仕上がった。これはフルミラ市場を席巻する予感!
キヤノン EOS RP 深掘りレポート
② EOS R vs RP 大きさ比較! https://getnavi.jp/capa/report/295105/
③ 超高感度の画質チェック! https://getnavi.jp/capa/report/296148/
④ AF追尾性能をチェック! https://getnavi.jp/capa/report/296580/
⑤ 操作性をチェック! https://getnavi.jp/capa/report/296742/
⑥ おすすめ交換レンズ https://getnavi.jp/capa/report/297260/
これはみんなが買えるフルサイズミラーレスだ
EOS Rシステムの第2弾はまさかのエントリークラス。レンズで上位を伺いつつ、ボディは下位を固めるという、なんともしたたかな戦略だが、これは大局をしっかり見据えてのことに相違ない。なにはともあれ、お手ごろなフルサイズミラーレスを登場させてくれたことは賞賛に値する。
EOS RP 3つの大特徴
■小さく軽い!
ミラーレスのメリットが感じられる軽やかさ
本体のみで約440g、バッテリーとSDカード込みで485gの軽さ。ファインダーの高さが抑えられ、「EOS R」と比べると13mm以上も低い。グリップも細身になり、タッチ&ドラッグ操作もしやすい。
クラスとしては、一眼レフEOSと対比すれば「EOS 6D Mark II」に相当し、画素数も同じ。それでいて価格はそれよりも5万円前後低価格というのは、ユーザーとしては非常にうれしい設定だ。
■安い!税別16万円
フルサイズEOS初の10万円台中盤リーズナブルモデル
フルサイズEOSでは初の10万円台半ばという破格な設定。これは同じフルサイズミラーレスの「α7」登場時には及ばないが、現時点での性能を持ってのこの価格は、なかなか攻めているといえる。もちろん現時点での最新機種では最安値となっている。
- キヤノン EOS RP:160,500円(税別)
- キヤノン EOS R:237,500円(税別)
- ニコン Z6:252,500円(税別)
- ソニー α7 III:229,880円(税別)
※各参考価格
低価格で人気を集めたレンジファインダー機「キヤノン P」から名前を受け継いだ
右は増田賢一カメラマン所有の「キヤノン P」。
■ちょうどいい!
EOS Rに準じる性能+シンプルな操作性で使い勝手の良いスタンダードモデルだ
画素数は2620万画素で、普段使いにはちょうどいい画素数。A3ノビ程度の大伸ばしには楽々十分対応でき、動画撮影では4Kにも対応。バリアングルモニターも搭載し、自撮りを含め自由なアングルで撮影できる。初心者にも優しく、普段使いの相棒としてピッタリだ。
- 約26Mピクセル
- 常用最高ISO40000
- デュアルピクセル CMOS AF
- 瞳AF
- バリアング液晶モニター
■Canon EOS RP
2019年3月14日発売
ボディ 160,500円(税別)
RF35 MACRO IS STM レンズキット 219,500円(税別)
RF35 MACRO IS STM マウントアダプターキット 239,500円(税別)
※いずれもキヤノンオンラインショップ直販価格[撮像素子]有効約2620万画素 フルサイズCMOSセンサー(デュアルピクセル CMOS AF対応) [マウント]キヤノンRFマウント [ISO感度]ISO 100〜40000(拡張 ISO 50相当/51200相当/102400相当) [ファインダー]0.39型 約236万ドット 有機ELカラー電子ビューファインダー [倍率]約0.70倍 [画像モニター]3.0型 約104万ドット TFT式カラー液晶モニター(バリアングル) [記録媒体]SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I・II対応) [サイズ(幅×高さ×奥行き)]約132.5×85.0×70.0mm [質量]約440g(本体のみ)/ 約485g(バッテリー、メモリーカードを含む)
〈写真・解説〉増田賢一 〈モデル〉斉藤明日美(シェリーズ・エンタテインメント)
※参考価格は量販店の販売価格を表示したものです。