EOSが第二手で大攻勢をかけてきたっ! RFマウント第2弾「EOS RP」は、超お手ごろ価格のエントリークラスで登場。機能云々を見る前に、その低価格に驚きだ。フルサイズミラーレスが身近な存在(ポピュラー=P)と思わせてくれる、魅力的なカメラに仕上がった。これはフルミラ市場を席巻する予感!
キヤノン EOS RP 深掘りレポート
① 3つの大特徴とは? https://getnavi.jp/capa/report/295013/
③ 超高感度の画質チェック! https://getnavi.jp/capa/report/296148/
④ AF追尾性能をチェック! https://getnavi.jp/capa/report/296580/
⑤ 操作性をチェック! https://getnavi.jp/capa/report/296742/
⑥ おすすめ交換レンズ https://getnavi.jp/capa/report/297260/
コンパクトなフルサイズエントリーという意欲作
RPのルックスは、「EOS R」をさらにコンパクトにした印象で、特に低く抑えられたファインダー部が特徴的。並べてみると小さい「EOS R」が大きく見えてしまうほど。重さはRよりも、さらに140gも軽い約440g(本体のみ)。フルサイズミラーレスの初代「α7」(約416g/本体のみ)には及ばないが、極めて軽量。機材の軽量化に貢献してくれる。バッテリーは一回り小さな「LP–E17」を採用。これもコンパクト化に貢献している。
ちょっとコンパクトすぎるという人には延長グリップ「エクステンショングリップ EG-E1」を用意。ここではカラーバリエーションを用意するなど、マニアックな層から一般ユーザーに向けて、幅広く訴求力を持たせている。限定のゴールドモデルの登場もユニークなところだろう。
フルサイズ入門機としてはもちろん、一眼レフEOSからの買い換えやコンパクトなサブ機として、幅広い使用スタイルが想像できる1台といえる。
■RF35mmとのコンビだとフルサイズ機とは思えないコンパクトさ
小さな「EOS RP」とはいちばん小さなRFレンズである「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」がベストバランス。ただ、RFレンズは鏡胴の太いものが多く、この35mmでもボディ底面から出っ張ってしまうほど。単体で三脚使用時には気をつけたいところ。
■標準ズームだとレンズが大きく感じられるほど
標準ズームである「RF24-105mm F4L IS USM」との組み合わせでは、ちょっとレンズの大きさが目立ってしまう印象。長さもそこそこあり、見た目はちょっとアンバランス。ただ、使ってみるとレンズを中心としたホールドはしやすい。
■キットは35mmレンズとの組み合わせと華やかなゴールドのカラバリもアリ
5000台限定のゴールドモデルも用意。専用カラーの延長グリップとコントロールリング(CR)マウントアダプター付きのキット、さらにRF35mmが付くキットと、2種類も用意される。
通常モデルでは、ボディ単体を含む4種類のキットを用意。オススメはCRマウントアダプター付きだ。
■軽快に楽しく撮ってフルサイズの画質が得られるのが「EOS RP」の魅力
海岸で夕日を浴びて一緒に動きながらのスナップポートレート。AFはサーボで顔認識。顔認識度は高く、ラフな撮り方でも付いてきてくれる。できれば、このコンパクトさを生かせる、もう一回り小さな標準ズームが欲しい。
キヤノン EOS RP RF24-105mm F4L IS USM 絞り優先オート F4 1/800秒 +1補正 ISO400 WB:オート
〈写真・解説〉増田賢一 〈モデル〉斉藤明日美(シェリーズ・エンタテインメント)
※掲載写真はすべてベータ機(試作機)で撮影したものです。