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残雪と桜が狙える北海道の遅い春――5月のおすすめの撮影スポット⑦朝日ヶ丘公園

だんだんと暖かくなってきて、撮影にも出かけやすい季節になってきた。ということで、本稿では4月下旬から5月いっぱいにかけて楽しめる日本全国の春の絶景を風景写真家に紹介してもらう。今回の推薦人は中西敏貴さん。

 

おすすめの撮影スポット⑦朝日ヶ丘公園(北海道・富良野市)

残雪と桜が狙える。北海道の遅い春を写真で堪能しよう

北海道ではGWのころに桜が咲く

北海道の春は遅い。朝日ヶ丘公園のある富良野周辺では、ちょうどゴールデンウィークのころに桜が咲く。本州に比べればかなり遅い桜だが、そのぶん春が弾けるように鮮やかに咲いてくれる。新緑と同時に見られるので、印象としてはとても派手だ。

 

さらに、この公園では残雪の山との組み合わせも撮影できるので、二つの季節を一つの画面で描くことができる。北国の桜の寿命は短い。開花してすぐに散ってしまうので、撮り逃さないように常にロケハンが必要で、かつ事前の情報収集も欠かせない。

 


桜のピークはわずか一日。開花状況を実際に目で確認して撮影を行なった

富良野市内からもよく見える通称「ナマコ山」の桜。富良野スキー場の残雪をバックに咲き乱れる様は本当に美しい。しかし、ここのピークはわずか一日。開花情報に惑わされず、実際に足を運んで開花状況を確認したほうが確実だ。

キヤノンEOS 5DマークⅣ EF100~400ミリF4.5-5.6L IS Ⅱ USM 絞り優先オート F16 1/125秒ISO800 WB:太陽光

 

【撮影情報】

時期 5月初旬
時間帯 午前中
天候/光 晴れ/順光
焦点距離 300ミリ相当
使用アイテム PLフィルター
※本記事はカメラ雑誌「CAPA  2018年5月号」を元に制作しております。掲載されている情報は、当時のものですのでご了承ください