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水を張った棚田に朝日が反射! 5月のおすすめの撮影スポット⑨星峠の棚田

だんだんと暖かくなってきて、撮影にも出かけやすい季節になってきた。ということで、本稿では4月下旬から5月いっぱいにかけて楽しめる日本全国の春の絶景を風景写真家に紹介してもらう。今回の推薦人は深澤 武さん。

 

おすすめの撮影スポット⑨星峠の棚田(新潟・十日町市)

水を張った田んぼに朝日が反射する美しい光景が望める

太陽を写し込むなら日の出直後に撮る

棚田の正面から朝日が昇るスポットゆえ、晴天がベスト。5月の連休ごろから田んぼに水を張り始め、中旬には美しい水鏡が見られるようになる。風がなく、冷え込んだ朝には霧が漂って幻想的な風景となる。気象条件を予想して撮影したいスポットだ。

 

日の出直後は広角や標準レンズで朝日を入れた風景とし、ゴーストが出始めたら太陽をフレームアウトして田んぼと霧を切り取るような狙い方に切り替える。レンズに直接太陽光が入らないように、ハレギリ用の厚紙も用意したい。

 

人気のある撮影スポットなので、暗いうちから準備しよう。

 


ハーフNDフィルターを使用して空の色彩と棚田を両方描く

水鏡の棚田から朝霧が漂い、朝日が山から顔を出した瞬間である。朝焼け空と地表部では明暗差が大きいのでハーフNDフィルターを使っている。ただし、太陽が昇ると光が強くてゴーストが出やすいため、日の出直後のタイミングで狙うのがいい。

ニコンD800E AF-Sニッコール24~70ミリF2.8G ED 絞り優先オート F16 1/10秒 -1補正 ISO100 WB:晴天

 

【撮影情報】

時期 5月中旬
時間帯 早朝
天候/光 晴れ/逆光
焦点距離 55ミリ相当
使用アイテム ハーフNDフィルター、三脚
※本記事はカメラ雑誌「CAPA  2018年5月号」を元に制作しております。掲載されている情報は、当時のものですのでご了承ください