Lomography(ロモグラフィー)から、フルサイズミラーレス一眼に対応した「New Petzval 55mm f/1.7 MKII」が発表された。真鍮ゴールド、真鍮ブラック、アルミニウムブラックの3種類のデザインが用意され、マウントはソニーEマウント、キヤノンRFマウント、ニコンZマウントから選ぶことができる。価格は真鍮ゴールドが52,800円、真鍮ブラックが59,800円、アルミニウムブラック44,800円(いずれも税込)。現在プレオーダー受付中で、発送は2019年8月〜9月中となる予定だ。
▲ビンテージ風デザインのサテン仕上げ真鍮ゴールド(左)、重厚感のある真鍮ブラック(中央)、現代のカメラと相性の良いアノダイズ仕上げのマットなアルミニウムブラック(右)の3種類のデザインを用意
▲カメラ等装着例
渦を巻くような独特のボケが楽しめる
「New Petzval」シリーズは、1840年にウィーンで誕生したPetzval(ペッツバール)レンズを、ロシアの光学メーカーZenit(ゼニット)社が現代の仕様で復刻したもの。渦を巻くような独特のボケが大きな特徴だ。今回登場した「New Petzval 55 mm f/1.7 MKII」は、ロモグラフィーで初めてフルサイズミラーレス一眼に対応したレンズ。美しいぐるぐるボケと中心部のシャープな描写を写真や動画撮影で楽しめる。
瞳の虹彩のように自由に絞りを調整できる
本レンズは8枚羽根の虹彩式絞りを調節するリングを搭載。F値で区切るのではなく、瞳の虹彩のように自由に絞りを調整することができる。スピーディーに調節できるので、動画撮影にも最適だ。ボケ調節リングは、7段階でぐるぐるボケの強弱を調節することが可能。
▲レンズには絞り調節リング、ボケ調節リングを搭載
▲付属するウォーターハウス式絞りプレート(レンズ横のスリットから差し込む、穴の空いた板)で、ユニークな形のボケに変えることもできる
■New Petzval 55 mm f/1.7 MKII 主な仕様
対応マウント ソニーEマウント、キヤノンRFマウント、ニコンZマウント
焦点距離 55mm
レンズ構成 3群4枚
絞り値 F1.7~22
絞り 虹彩絞り式8枚羽根 、ウォーターハウス式絞りスロット
画角 41°(ボケレベル1)〜47°(ボケレベル7)
電子接点 なし
レンズコート マルチコート
最短撮影距離 0.6 m
フォーカスメカニズム ヘリコイド
フィルター径 67 mm×P 0.75
付属品 スペシャル絞りプレート(ハート、星、雪の結晶、太陽、ダスト防止プレート)、他
〈文〉佐藤陽子