富士フイルムは、中判ミラーレスカメラ用GFレンズの標準レンズ「フジノンレンズ GF50mmF3.5 R LM WR」を2019年9月下旬に発売する。希望小売価格は138,500円(税別)。
GFレンズは、35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを搭載した、富士フイルムの中判ミラーレスデジタルカメラGFXシリーズ用の交換レンズ。CP+2019で開発発表されていた「GF50mmF3.5 R LM WR」は、GFレンズとして10本目のラインナップとなる。
開放F値3.5、焦点距離50mm。35mm判に換算すると40mm相当の、ちょっと広めの標準レンズとなる。335gのコンパクト設計により、2018年11月に発売された「GFX 50R」との組み合わせで世界最軽量1,110gの中判ミラーレスシステムを実現。気軽に持ち歩いて撮影することができるため、スナップ撮影や風景撮影などに最適だ。
非球面レンズ1枚を含む6群9枚のレンズ構成を採用し、球面収差やディストーションを徹底的に抑制、圧倒的な解像力と豊かな階調を実現した。また、フォーカシング時の画角変動(ブリージング)も少なく、動画撮影にも適している。
質量335g・全長48mmのコンパクト設計とリニアモーター駆動による高速・静音AFで、高い機動力を発揮。さらに、防塵・防滴・−10℃の耐低温構造を実現しており、小雨や埃が舞うアウトドアの環境下でも安心して撮影できるなど、信頼性も高い。
また、2019年6月に発売された「GFX 100」の1億2百万画素イメージセンサーの性能をフルに引き出す性能を持つとのことなので、「GFX 100」ユーザーも注目のレンズとなっている。
フジノンレンズ GF50mmF3.5 R LM WR 主な仕様
マウント 富士フイルムGマウント
焦点距離 50mm(35mm判換算 40mm相当)
開放絞り F3.5
最小絞り F32
レンズ構成 6群9枚(非球面レンズ1枚)
画角 57.4°
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最短撮影距離 0.55m
最大撮影倍率 0.1倍
フィルター径 φ62mm
サイズ(最大径×長さ) φ84.0×48.0mm
質量 約335g
付属品 レンズフロントキャップ FLCP-62II、レンズリアキャップRLCP-002、レンズフード、フードキャップ FLCP-43、レンズラッピングクロス
〈文〉稲葉利二