秋山武雄さんの書籍『東京懐かし写真帖』が発売された。
秋山さんの生家は東京・浅草の洋食店。昭和27年ごろから写真を始め、家業を継いでからもずっと街の姿を撮り続けてきた。東京のあのころを2枚の写真と文章で綴ったフォトエッセイは読売新聞東京版で連載中。本書はその中から72本を掲載。「ラジオ体操」ではたくさんの子どもが集まった写真(1957年)と、街の小道で大人が一列に並び体操する風景(1977年)を選んだ。ベーゴマを削る子ども、赤子を背負って街を歩くお祖父さんなど、味わいのあるモノクロ写真が続出する。
■秋山武雄『東京懐かし写真帖』
新書判・320ページ
本体 1,100円(税別)
2019年6月6日発売
中央公論新社
〈文〉市井康延