キヤノンのレンズ交換式カメラ「EOS」シリーズのフィルムカメラとデジタルカメラを合わせた累計生産台数が、2019年9月20日に1億台を達成した。
EOSは「Electro Optical System」の略称で、ギリシャ神話に登場する「曙の女神」の名でもある。初号機のフィルム一眼レフカメラ「EOS 650」は、世界初の電子マウント方式を採用し、システム全体の完全電子制御化を実現した新世代のAF一眼レフカメラとして1987年3月に誕生した。
以来、1989年にはプロ向けのフラッグシップ機「EOS-1」、1993年には当時の世界最小・最軽量を実現したエントリー機「EOS Kiss」などを発売。デジタル一眼レフカメラの普及に大きく貢献した「EOS Kiss Digital」を発売した2003年には、レンズ交換式デジタルカメラの世界シェアNo.1を初めて獲得し、その後も16年間連続で世界シェアNo.1となっている。
2012年には、映像制作機器の「CINEMA EOS SYSTEM(シネマEOSシステム)」とAPS-Cミラーレス「EOS M」シリーズがラインナップに加わり、2018年には新たにRFマウントを採用したフルサイズミラーレス「EOS R システム」を世に送り出した。ちなみに、EOS R システムの初号機「EOS R」が、記念すべき1億台目に生産されたカメラだ。
キヤノンは、これからもEOSシリーズの基本コンセプト「快速・快適・高画質」の追求を続け、EOSシステムをさらに強化・拡充していくとのこと。今後の展開に注目したい。