富士フイルムが、プレミアムコンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X100F」を2017年2月下旬に発売する。有効2430万画素のローパスフィルターレスAPS-CサイズCMOSセンサー、35mm判換算で35mm相当の単焦点23mmF2レンズを搭載。2014年11月に発売された「X100T」の後継モデルで、光学式と電子式を切り替えできる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」の利便性が向上している。
カラーバリエーションはシルバー、ブラックの2色。価格はオープンで、フジフイルムモール直販価格は156,060円(税込)。
■ミラーレスカメラの画質を受け継ぐプレミアムコンパクト
Xシリーズ最高の解像度を誇る有効2430万画素のイメージセンサーと高速画像処理エンジンを搭載し高画質を追求。光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)の切り替えや同時表示ができる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」も進化。電子式レンジファインダーモードの表示機能が向上し、EVFのフレームレートも高速化されて快適なフレーミングを実現できる。
OVF内に表示された小型EVFの倍率を切り替えてピントエリアを確認できるようになった。また、OVF内に表示されるブライトフレームが被写体とカメラの距離に応じてリアルタイムで自動補正する「リアルタイム・パララックス補正」は、新たにフォーカスエリアも自動補正。マニュアルフォーカス時の確実なフレーミングとピント合わせをサポートする。
■高感度画質が撮影シチュエーションを広げる
従来モデル「X100T」の1.5倍の画素数を持ちながら低ノイズを実現し、ISO12800まで常用可能。ビルトインISOダイヤルを搭載し、設定によりコマンドダイヤルで素早く感度調整することもできる。
■大容量バッテリーで快適に撮影できる
X100シリーズのコンパクトサイズはそのままに、「X-Pro2」などの一眼モデルと同じ大容量バッテリーNP-W126Sを採用。付属バッテリーにより約390枚(スタンダード/OVFモード時)撮影できる。
■その他の機能
最短0.08秒の高速AF、起動時間約0.5秒、シャッタータイムラグ0.01秒、最短撮影間隔0.2秒、最大8.0コマ/秒の高速レスポンスを実現。像面位相差AFエリアは従来モデルの約230%に拡大し、測距点も従来の49点から91点(最大325点)へと大幅にアップした。フィルムを選ぶ感覚で色彩・階調表現が楽しめる「フィルムシミュレーション」は、高品質なモノクロ表現が楽しめる「ACROS」モードが追加されて全15種類に。そのほか、8種類のアドバンストフィルター機能、インターバル撮影機能、フルHD動画撮影機能、Wi-Fi通信機能などを搭載。
■FUJIFILM X100F 主な仕様
カラー シルバー、ブラック
有効画素数 約2430万画素
撮像素子 23.6mm×15.6mm(APS-Cサイズ)X-Trans CMOS III センサー
レンズ [焦点距離]23mm(35mm判換算 35mm相当) [開放F値]F2 [レンズ構成]6群8枚(非球面1枚)
ISO感度 ISO 200~12800(拡張 ISO 100/25600/51200)
シャッター速度 30~1/4000秒(電子シャッター選択時 1~1/32000秒)
ファインダー [光学ファインダー]視野率約92% ファインダー倍率約0.5倍 [電子ビューファインダー]0.48型 約236万ドット 視野率約100%
画像モニター 3.0型 約104万ドット TFTカラー液晶モニター
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリカード(UHS-I対応)
サイズ(幅×高さ×奥行き) 126.5×74.8×52.4mm(最薄部 32.0mm)
質量 約419g(本体のみ)/約469g(バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 充電式バッテリー N P-W126S(リチウムイオンタイプ)、バッテリーチャージャー BC-W126、専用USBケーブル、レンズキャップ、ストラップリング取り付け補助具、ストラップリング、ストラップリングカバー、ショルダーストラップ ほか