エムエスアイコンピュータージャパン(以下、MSI)は、クリエイター向けのノートパソコン「クリエイターPCシリーズ」4モデル、デスクトップPC2モデル、ワイド液晶モニター1モデルを2019年10月17日より順次発売。これに合わせてMSIは、キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)との業務提携範囲を拡大し、直販ECサイト「MSIストア」を10月17日に開設した。MSIストアでは、既存のMSIの製品以外にオリジナルの商品やアウトレット品の販売も行われる。
直販ECサイトオープン&クリエイターPC新シリーズを投入
MSIとキヤノンMJは、2015年にゲーミングノートPCの国内販売契約を締結。MSIの製品力とキヤノンMJの販売力が功を奏し、2018年にはゲーミングノートPC領域で国内販売台数シェアNo.1を獲得している。ゲーミングPCとクリエイターPCでは、求められるCPUやGPUの性能が近いことから、 両社はこの分野のオンライン領域での競争力を高め、販売チャネルと顧客層を拡大していくことを目指して直販ECサイト「MSIストア」をオープンした。
同時にMSIは、クリエイターノートPCのラインナップを見直し、「Prestigeシリーズ」にリニューアルするなどして新製品を投入。Prestigeシリーズは、MSIストアのほか、全国にある約260の店舗、ヨドバシカメラなどの販売店やAmazonなどのECサイトでも発売される。
▲高パフォーマンスと1.29kgという手軽さを両立したクリエイターノートPC 「Prestige 14」。11月上旬発売予定で、MSIストア取り扱いモデルの販売価格は税別189,800円
▲デスクトップPCに迫る性能と拡張性に加え、強力冷却システムを搭載したクリエイターノートPC 「Prestige 15」。10月下旬発売予定で、MSIストア取り扱いモデルの販売価格は税別219,800円
▲17.3インチの4K液晶パネルを搭載したクリエイターノートPCのハイエンドモデル「P75 Creator」(MSIオンラインショップ限定)。こちらは10月17日より発売中で、販売価格は289,800円
▲薄型・軽量のビジネスノート新モデル「Modern 14」。同じく10月17日より発売中で、MSIストア取り扱いモデルの販売価格は税別122,546円
▲今後発売を予定しているというクリエイター向けデスクトップPC「Prestige P100A」(左)と「Prestige PE130 」(右)
▲クリエイター向けウルトラワイド液晶モニター「Prestige PS341WU 」も発表された
「PCも重要な撮影機材の1つ」と力説
カメラの画素数が向上してデータ量が増える昨今、編集作業などでPCにハイスペックが求められることから、デスクトップPCと同等の性能を備えたクリエイター向けノートPCの登場を待ち望んでいた人も多いに違いない。発表会では、 MSIのクリエイター向けノートPC「Prestige 15」を使用した写真家の村上悠太氏が登壇し、デスクトップPCに匹敵する性能と拡張性の高さとともに、ロケでも充分に活用できるその魅力について語った。
具体的には、4K対応の15.6インチ(3,840×2,160ピクセル)モニターがノングレアタイプで映り込みしにくいことや、ディスプレイの幅が広く、写真編集時に画像とツールパレットを並べて作業できるといった使い勝手の良さを挙げていた。基本スペックも高く、RAWで撮影した写真や高速連写で撮影した大量の写真、あるいは4K動画といった重いデータなども普段使用しているものよりスムーズに表示・編集でき、ロケの合間でもストレスフリーに作業が行えたので撮影に集中することができたとのこと。 また、講演などノートPCを利用する機会の多い村上氏にとっては、HDMI端子がアダプターなどを介さなくてもいいType A端子を採用している点も重宝したそうだ。
また動画クリエイターのばんのけ氏は、PCの処理性能が高ければ、エフェクト処理の凝った映像編集ができることを自身の作品を通して紹介。さらに通信インフラと4Kの普及などから、最近は長時間で高画質の映像が求められるようになっていると語り、PCの処理性能の向上は、動画制作をする上で重要なポイントとなっていることを強調した。
▲発表会では、プロゲーマー 集団SunSisterによるMSIのPCを使ったeスポーツの実演も行われた。