ソニーは10月25日、スマートフォン「Xperia 1 Professional Edition」を発売した。同商品は、同社直営店「ソニーストア 銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神」で、10月24日から展示が行われている。
6月に同社が発売した「Xperia 1」は、映画とほぼ同じアスペクト比である21:9の「シネマワイド」ディスプレイと、瞳AF(オートフォーカス)対応のトリプルレンズカメラを搭載し、映像制作現場におけるサブモニターやフォトグラファーの撮影ソリューションとして使用されているという。今回発売されたXperia 1 Professional Editionでは、これらの分野での要望に応えるソリューションや仕様を新たに搭載している。
本機はシネマワイドとHDR対応の4K有機ELディスプレイを搭載しており、出荷時にはディスプレイの輝度むらや色ずれを補正することで優れた白の均一性、安定性を実現し、同社のマスターモニターと同じ基準にしている。
撮影面では、フォトグラファーのワークフローの高速化を意図して、同社のデジタル一眼カメラ「α」との連携機能を有する2つのアプリ、スマートフォンへの画像転送とリモート撮影ができる「Imaging Edge Mobile」(イメージングエッジモバイルと、スポーツや報道などのプロフェッショナルが撮影画像を即時に納品できる「Transfer & Tagging add-on」(トランスファーアンドタッギングアドオン)をプリインストール。
従来、Transfer & Tagging add-onは一部のα向けに提供していたが、Xperia 1 Professional Editionも対応したことで、同機で撮影した画像に音声認識でIPTCメタデータを付与し、ハンズフリーの高速キャプション入力が可能となった。
主な特徴
1. 映像制作者向けの特別仕様
UHD(Ultra HD)の放送規格ITU-R BT.2020の色域、10bit信号に対応した独自開発の画像処理と4K有機ELディスプレイを搭載。出荷時にディスプレイの輝度ムラ、色ズレを補正することで画質の一貫性と安定性を実現している。また、映像制作の基準器として使われている同社のマスターモニターの技術を生かした色設定「クリエイターモード」をデフォルト設定で出荷。ホーム画面の横向き表示にも対応し、モバイルモニターとしても利用できる。
2.フォトグラファー向けの特別仕様
一部のα向けに提供していた「Transfer & Tagging add-on」に対応することで、本機で撮影した静止画ファイルにも直接IPTCメタデータを付与することが可能。これにより、本機をサブカメラとして、機動性に優れた撮影や撮影機会を増やすなど、報道現場で求められるワークフローに応えることができるという。
3.モバイルeスポーツや各種イベント向けの特別仕様
USB Type Cの有線LAN接続に対応しており、モバイルeスポーツや各種イベントなどで安定した通信接続でのゲームプレイができる。また、ゲームプレイの実況を求められるような現場ではネットワークの混線を回避する有線のイーサネット接続が可能。