機材レポート

高感度画質が格段に向上した最強スマートコンパクト『キヤノン パワーショットS100』

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鮫肌塗装が施されたブラックタイプの『キヤノン パワーショットS100』。そう、S90やS95よりもザラつき感が増しているのだ。そして、新たに前面に設けられたグリップと相まって、従来機種よりもホールド感の良いカメラになっている。S100はシルバータイプも用意されているので、そちらも見てみたいネ。

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「コントローラーリング機能切り換えボタン」がなくなり(上面から背面に移動)、厚さは2.8mm減って、よりスマートな印象になったS100ボディ。GPSアンテナを内蔵していても“無粋な出っ張り”がないのも好印象!

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GPS情報が記録された画像は、再生時の詳細情報表示で「緯度、経度、高度」が確認できる(十字キーの上押しで、その情報に切り換わる)。

すでに9月に海外発表されていた『キヤノン パワーショットS100』が、先週ようやく国内でも発表されましたナ(発売日は12月上旬とのこと)。

このシリーズのベース機「S90」と、その後継機「S95」には「1/1.7型・有効1000万画素CCDセンサー」が採用されていたが、今回の「S100」には自社製「1/1.7型・有効1210万画素CMOSセンサー」が採用されている。そして、キヤノンが誇る映像エンジンも、従来の「DIGIC4」から、最新の「DIGIC5」に変更(9月発売のパワーショットSX40HSにも採用されている)。

この最新のセンサーと映像エンジンの組み合わせにより、高感度化(常用感度はISO3200からISO6400に)と、低ノイズ化を実現。ちなみに、ISO1600時のノイズは従来機種のISO400レベルに相当する…とのこと。

実際に、S100とS95を撮り比べてみたけど、その差は歴然だった。少し厳しく(辛口で)評価しても「S100」のISO1600の画質は「S95のISO400とISO800の中間くらい」という印象だった(※ノイズリダクションレベル「標準」で)。ああ、これならISO1600くらいでも安心して使うことができそうだねぇ。

もちろん、高感度ノイズが少ないだけじゃダメ。低感度時の画質も良くなくちゃ満足できない! 「S100」はそのあたりの満足感も高い。まあ、細かい部分では不満な点もあるけど、少なくとも「1/2.3型1600万画素センサー搭載機」あたりとは違う、きめ細かくて高品位な描写を得ることができたのだなー。

機能面では「GPS機能」の位置情報の取得が予想以上にスムース(短時間)だったコトや、Gシリーズ張りの「内蔵NDフィルター」搭載や、AFフレームが移動できる「アクティブフレーム対応」などがウレシイ!

以上、現場(?)から新製品実写レポートをお送りしましたっ!!

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◆キヤノン パワーショットS100 120ミリ相当で撮影 プログラムオート F5.9 1/13秒 WBオート ISO1600

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◆キヤノン パワーショットS100 58ミリ相当で撮影 シャッター優先オート F6.3 1秒 +0.7補正 WBオート ISO80 内蔵NDフィルター 三脚

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◆キヤノン パワーショットS100 24ミリ相当で撮影 プログラムオート F2 1/30秒 -0.3補正 WB蛍光灯 ISO640