コシナは、フォクトレンダーブランドからVMマウント専用設計の大口径超広角レンズ「NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM」を2020年2月に発売する。希望小売価格は150,000円 (税別)。角型レンズフードフードが付属する。
<2020.2.10> 発売日が2020年2月27日に決定。
「NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM」は、ライカMマウントデジタルカメラのイメージセンサーに最適化された大口径マニュアルフォーカスレンズ。NOKTON (ノクトン) とは、フォクトレンダーのレンズの中でもF1.5以下の開放F値を持つ大口径レンズに与えられる称号となっており、少ない光量でも撮影ができるほか、絞りを開けることでボケを写真表現として活用できるメリットがある。
レンズ本体のサイズは最大径φ69.5×全長69.7mmで、大口径でありながらコンパクトに抑えられ、レンジファインダーカメラに求められる機動性を損なわないのも特徴となっている。総金属製の鏡筒は高い剛性感と耐久性を備えており、重さは480g。
21mmレンズの画角は90.3°と広いため、ダイナミックなパースペクティブ効果を生み出すことができるが、開放値F1.4の「NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM」は、超広角レンズでありながらボケを生かした撮影が可能なレンズとなっている。最小絞り値はF16、フィルターサイズはφ62mmで、12枚の絞り羽根を採用することで、美しいボケ味を実現する。
レンズ構成は11群13枚となっており、2枚の非球面レンズを採用することでディストーションを抑え、3枚の異常部分分散ガラスにより色収差が排除されている。さらにフローティング機構の搭載により、近距離から遠景まで優れた描写力が保たれている。
「NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM」は、カメラ側の光学式距離計システムと連動するマニュアルフォーカス専用設計となっている。距離計との連動範囲は∞〜0.7m (カメラにより異なる)。また0.5mまで繰り出せるヘリコイドを採用し、最短撮影距離を延伸することが可能となっているため、ライブビュー機能を搭載したカメラでの撮影時に威力を発揮する。付属のバヨネットフードは角形で遮光効果が高く、スタイリッシュで装着性にも優れたものとなっている。
フォクトレンダー NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM 主な仕様
マウント VMマウント
焦点距離 21mm
レンズ構成 11群13枚
画角 90.3°
絞り羽根枚数 12枚
開放絞り F1.4
最小絞り F16
最短撮影距離 0.5m
最大撮影倍率 1:1.4
フィルター径 φ62mm
サイズ(最大径×全長) φ69.5×69.7mm
質量 480g
付属品 角型フード
〈文〉柴田 誠