ロモグラフィーは、180年前の美しいボケを現代に復刻した「Petzval 80.5mm f/1.9 MKII SLR Art Lens」をクラウドファンディング MotionGalleryで発表した。2020年3月17日まで、最大で通常価格の30％オフで支援することができる。本体カラーは真鍮ゴールド、真鍮ブラック、アルミニウムブラックの3種類。マウントはキヤノンEF、ニコンFが用意されている。最安支援価格は31,360円 (アルミニウムブラック・ベーシックエディション) で、2020年7月発送予定。
「Petzval (ペッツバール) 80.5mm f/1.9 MKII SLR Art Lens」は、 Petzval Art Lensシリーズの最高到達点という位置付けのポートレート向けレンズで、 Petzvalレンズ誕生180周年を記念したモデル。1840年に オーストリアのウィーンで誕生したこのレンズを2013年にロモグラフィーが「Petzval 85 Art Lens」として復刻。限りなくオリジナルに近い設計で蘇らせた。「Petzval 80.5mm f/1.9 MKII SLR Art Lens」は、それをさらに進化させたモデルだ。直感的に操作できるフォーカスリング、虹彩式絞りなどを搭載し、動画撮影でもスムーズな操作性を実現する。
ボディカラーは真鍮ゴールド、真鍮ブラック、そしてアノダイズ仕上げのアルミニウムブラックの3種類から選択可能で、アノダイズ仕上げのアルミニウムブラックには、専用のボケコントロールリングを備えたモデルをラインナップする。
■ユニークな“ぐるぐるボケ”が楽しめる
Petzvalレンズは湾曲を最大限に生かし、現代のレンズでは見られないユニークな“ぐるぐるボケ”を生み出すのが特徴のレンズ。ボケコントロールはリングを回すことで、7段階でボケの強さを調節することができる。
「Petzval 80.5mm f/1.9 MKII SLR Art Lens」は、無段階のF1.9〜F16の絞りリングに加え、Petzvalシリーズではおなじみのドロップイン方式のウォーターハウス式絞りも採用する。ハートやスターなど好みの形の絞りプレートを挿入することでボケの形を変幻自在に操ることが可能となっている。
■マウントアダプター使用でミラーレスにも対応
マウントは、フルサイズのニコンFマウントとキヤノンEFマウントに最適化されており、マウントアダプターを使用することでソニーE、富士フイルムX、マイクロフォーサーズ、キヤノンRF、ニコンZマウントにも対応可能となる。
■価格
一般販売価格は、アルミニウムブラック (ベーシック) が44,800円、アルミニウムブラック (ボケコントロール エディション) が59,800円、真鍮ブラック (ベーシック) が52,800円、真鍮ゴールド (ベーシック) が59,800円程度が予定されている。クラウドファンディングMotionGalleryで支援の場合には最大30％オフで手に入れられるリターンが予定されており、リターン金額に消費税・送料が含まれている。またレンズは一般発売日より前に届けられる (配送は日本国内のみ)。
ちなみに MotionGalleryでの30％オフの支援価格は、アルミニウムブラック (ベーシック) が31,360円、真鍮ブラック (ベーシック) が36,960円、真鍮ゴールド (ベーシック) とアルミニウムブラック (ボケコントロール エディション) が41,860円となっており、アルミニウムブラック (ベーシック) は2020年7月発送予定。真鍮ゴールド、真鍮ブラック (ベーシック) は9月発送予定。アルミニウムブラック (ボケコントロールエディション) は10月発送予定だ。
Petzval 80.5mm f/1.9 MKII SLR Art Lens 主な仕様
カラー 真鍮ゴールド、真鍮ブラック、アルミニウムブラック
マウント ニコンF、キヤノンEF
焦点距離 80.5mm
絞り F1.9〜F16 (ウォーターハウス式絞りスロット搭載)
レンズ構成 3群4枚
画角 30°
画絞り羽根枚数 13枚 (虹彩絞り)
最短撮影距離 0.8ｍ
最小イメージサークル 44mm
電子接点 なし
フォーカスメカニズム ヘリコイド式
フィルター径 φ67mm
サイズ (奥行き×高さ) キャノンEFマウント 109m×78mm、ニコンFマウント 105×78mm
重量 440ｇ (アルミニウムブラック ベーシックエディション)
〈文〉柴田 誠