ライカカメラは、ドイツ・ベルリン発のアイウェアブランドであるMYKITA (マイキータ) とパートナーシップを締結したことを2020年3月9日に発表した。
「MYKITA | LEICA コレクション」のデビューコレクションとしてリリースされるサングラスは、MYKITAが規定する厳しい仕様とクオリティ基準に沿って、ベルリンのMYKITA HAUSにて手作業で作られ、レンズはライカのクオリティコントロール検査を受けて丹念に製造されるもの。すべての製品は製造ユニットとシリアルナンバーが明記された保証書付きとなっており、2020年6月からMYKITAショップと一部の海外ライカストアで発売が予定されている。現時点では国内のライカストアでの取り扱いは未定となっている。
ライカとマイキータ、ドイツのハイブランド同士がコラボレーション
ライカとMYKITAは、いずれもドイツならではの高水準の工学技術、デザイン、品質を特長とするリーディングブランド。パートナーシップに基づくコラボレーションでは、両者が各分野で蓄積してきたノウハウを注入して共同で製品を開発していく。これにより、ライカが誇るデザインおよび最高品質のレンズと光学系が、MYKITAの革新的な製品づくりの技術と融合することになる。
サングラス用のレンズを開発
ライカとMYKITAは、今回のパートナーシップに基づいてハイグレードなサングラス用レンズを特別に開発した。「MYKITA | LEICA コレクション」は、至高のパフォーマンスに焦点を当てた、控えめながら機能的なデザインが特徴のサングラス。一枚一枚を研ぎ磨いて作られているハイオプティカルクオリティを実現したサンレンズ「Leica Eyecare」を採用している。
カメラやレンズの要素を取り入れた「MYKITA | LEICA コレクション」
デビューコレクションは2つのデザインシリーズで構成。一つは素材にステンレスだけを使ったステンレススチールモデルで、もうひとつはサングラスのフレームの一部を3Dプリントテクノロジーで製作し、手作業で成形されたステンレススチールを組み合わせたハイブリッドモデル。
■ステンレススチールモデル
■ハイブリッドモデル
いずれのモデルにも、特別にデザインされた最新ノーズパッドアームが配されており、これを調節することで最高のフィット感を生むことができるようになっている。また、すべてのモデルは100%UVカットとなっており、偏光レンズの採用によって、ギラつきや照り返しなどの有害な光をフィルタリングする。さらにレンズの内側には、無彩色の反射防止コーティング「AquaDura Vision Pro コーティング」が施されており、色移りなく後方の反射を防ぐ仕様となっている。
AquaDura Vision Pro コーティングとは?
「AquaDura Vision Pro コーティング」は、スポーツオプティックスとプロフェッショナルフォトグラフィーの分野で多くの経験から生み出すことができたライカ独自の表面加工技術。水、土埃、ダメージへの耐久性に優れ、曇りを防ぐとともに、指紋や汚れの拭き取りを容易にする。
なお、一部の国・地域では、サンレンズのカスタマイズが可能となる。視力に合わせて好みのライカレンズを選んで独自のサングラスを作ることができる。
“Made in Germany”のクラフツマンシップで高品質な製品を生み出す
MYKITAの創業者であるモーリッツ・クルーガー氏は
「ライカが伝説と称されるほどの評判を誇るブランドであることは、ほとんど説明は不要でしょう。そのライカとタッグを組めば、妥協のない品質と正真正銘の機能的なデザインを兼ね備えたオーセンティックな製品を実現できると確信していました。このパートナーシップの中心にあるのは、あらゆる点で他の追随を許さぬ製品を生み出すことです。製造プロセスのひとつひとつ、そしてレンズと眼鏡のひとつひとつが、今回のパートナーシップの本質を如実に物語る成果なのです」
と語る。
また、ライカカメラ社CEOのマティアス・ハーシュ氏は
「ベルリン発のアイウェアブランドであるMYKITAは、ライカと共通点が多く、まさに理想的なパートナーといえるでしょう。その共通点とは、“Made in Germany”の高水準なクラフツマンシップに基づく高精密さと革新を生み出す力に価値を置くこと、最高品質にこだわること、そして時代を超えて愛されるアイコニックなデザインの実現に情熱を注ぐことです。この両ブランドのノウハウを活かした高品質でプレミアムなサングラスは、洗練されたスタイルを好むユーザーの期待に応える製品となるでしょう」
と述べている。
〈文〉柴田 誠