発酵デザイナーとして活動する小倉ヒラクさんの写真集『発酵する日本』が、青山ブックセンターより発売された。
小倉ヒラクさんは現在、山梨の発酵ラボで菌を育てながら微生物の世界を探求している。「見えない発酵菌のはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちと発酵・微生物をテーマにしたプロジェクトを展開中だ。
本書は、青山ブックセンターの出版プロジェクト「Aoyama Book Cultivation」の第1弾として企画された。47都道府県の山や海、島、街を巡り、数百年にわたって継承されてきた日本独自の発酵文化にまつわるシーンを切り取った写真を収録。さまざまな発酵食品の仕込みの現場や、その土地ならではの景色から、日本文化の多様性と人々の営みが浮かび上がる。
小倉ヒラク写真集『発酵する日本』
本体 3,00円（税別）
2020年3月5日発売
青山ブックセンター
〈文〉鬼沢幸江