焦点工房は、Commlite (コムライト) の電子接点付きエクステンションチューブ2種を2020年6月11日に発売した。ソニーEマウント用の「CM-MET-E」と富士フイルムXマウント用「CM-MET-FX」で、希望小売価格はいずれも4,500円 (税別)。
エクステンションチューブは、カメラとレンズの間に取り付けることで、レンズの最短撮影距離よりも短い撮影距離での撮影を可能にする接写用のアクセサリー。接写リングとも呼ばれている。専用のマクロレンズを用意する必要がなく、手軽にマクロ撮影を楽しめるアクセサリーだが、本来の最短撮影距離より短い撮影距離での撮影となるため、エクステンションチューブ装着時には、レンズ本来の性能が発揮されない場合もある。
電子接点付きエクステンションチューブ「CM-MET-E」 (ソニーEマウント用) と「CM-MET-FX」 (富士フイルムXマウント用) は、いずれも10mmと16mmのセットになっており、単体または2つのリングを組み合わせて26mmmにして使用することで、レンズの最大撮影倍率を変えることができる。電子接点を搭載しており、AF (オートフォーカス) に対応する。
また、絞り値やシャター速度などの撮影データは、Exifデータに記録される。絞りのコントロールはカメラ側で可能となっており、手ブレ補正にも対応する。
なお、「CM-MET-E」「CM-MET-FX」はAFに対応したエクステンションチューブだが、マクロ撮影の場合には被写界深度が極端に浅くなるため、ピントが合いにくい場合がある。確実にピントを合わせたいときは、マニュアルフォーカスに切り替えて使用することを推奨している。また、エクステンションチューブを装着した状態では、無限遠にピントが合わない。通常の撮影とマクロ撮影時とで使い分ける必要がある。
Commlite エクステンションチューブ CM-MET-E
Commlite エクステンションチューブ CM-MET-FX
〈文〉柴田 誠